君の音色(こえ)が聴こえる

真実 ページ12

タカシ: 俺実は…

タカシくん急に真面目な顔になった

深刻な話…？

タカシ: 俺、不登校やねん…

A: ？

タカシ: 初めて会った時、教室戻るって言ったのも嘘やねん…俺にはそんな勇気ないねん…だからずっと屋上におるんや…嘘ついてごめんな
本当のこと知ったら俺のこと嫌いになるかと思って言えんかったんや

タカシくんはそういって頭を下げた

A: そ、そうだったんだね
そんなこと気にしないよー！
嫌いになるわけないじゃん！
それに、私だって沢山嘘つくしさ、ね？

タカシ: うん…

小林先輩: Aちゃん沢山嘘ついたらだめだろ笑

先輩のその一言で場の空気が軽くなった

タカシ: せやで！
嘘つきは泥棒のはじまりや！

えぇ！？

立ち直りはやっ！

A: じゃあ、タカシくんも泥棒だ〜

三人で、ずーと騒いでた

笹渕: ん…

A: あ、起きた！

タカシ: よかったなぁ

小林先輩: 笹渕くーん？

笹渕: …誰？

へ？

A: え？Aだよ？

まさか、記憶喪失！？

笹渕: Aじゃなくて、その背の高い…

…びっくりしたー

記憶喪失かと…

びびちゃったじゃん！

タカシ: あ、俺か！

笹渕はコクンと頷く

タカシ: 俺の名前は松尾太陽やで！太陽って書いてタカシって読むんやで〜
よろしくな！

笹渕: ……お前か…((ボソッ

A: なんか言った？

小林先輩: …

笹渕: なんもない！
よろしくお願いします

タカシ: おぅ！

よかった仲良くなったみたい！

.

▼笹渕(保健室にて)

こいつが…

小林先輩が言ってた…

屋上で歌ってるっていう…

Aと仲良さそう…

お前なんて…この俺が…

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