真実と虚偽の愛【本編！】

確かめられた思い ページ12

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アレックスが、そんなジェラルドを諭すに口を開く。


アレク｢……でも、ここにいて、何も知らないまま奴|隷となっていくのは、それよりも酷じゃないかな？｣


その言葉に、ジェラルドは少し目を見開いた。

そして、そのままアレックスは続ける。


アレク｢俺なら、せめて外の世界に出て、死にたいって思う。
色んな世界を、あの子たちにも見て欲しいとも思う。

これは俺の勝手な考えだし、反対するのもおかしくないと思うよ。でも俺はあの子の…ルチアの気持ちを無駄にしたくはないんだ。｣


アレックスの言葉に、ジェラルドは少し考えた後、答える。


ジェラ｢分かった。お前の言う通り、全員で逃げよう。

その代わり、チビたちが本当に死にそうになったんなら、この場所に戻ってくると、約束してくれ。｣


すると、アレックスはクスリと笑った。


アレク｢！あぁ、もちろんだよ！ありがとう、相棒！｣


アレックスはジェラルドに片手を差し出す。

それを見て、ジェラルドも笑い、2人は固い握手をした。


アリア｢……こ、ここここれで…み、んな…い、ちがん…だ、ね…！｣

サナギ｢そ、そうだね……！｣


ここから、一体何が起こるかは分からない。ジェラルドの言う通り、みんな死んでしまうかもしれない。

しかし、この仲間であれば。
みんなで生きていけると、全員がそう思った。

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