1人の姉と7つ子の俺ら５〈フィッシャーズ〉 (ページ43)

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1人はやだページ43

シルクの髪も乾かしたし、マサイは部屋に行くって言った

うちも、部屋に行って仕事をやろう

ソファーから立ち上がろうとすると

ぎゅ…

シルクが袖を掴んでいた

シルク
「どこ行くの…？」

『部屋だよ。仕事やんなきゃ』

シルク
「1人やだ…」

そ、そんな

やだって言われても…

ダーマ
「シルク、姉貴は忙しいんだよ。無理に言うな。部屋で寝ろ」

シルク
「…うっ……ひっく…うぅ…」

ダーマ
「えっ、ちょ…な、泣くなって…」

ぽろぽろと涙を流すシルク

そんなシルクを見て慌てるダーマ

『下で仕事するよ』

シルク
「ほ、ほんと…？」

『泣かれちゃ～ねぇ？』

シルク
「だって…1人寂しいんだもん……」

『わかったわかった。ほら、泣かないの。今何歳よ』

シルク
「25…」

『ね？ほら、タブレット取りに行くから、一旦手離して』

名残惜しそうに手を離した

急ぎ足で持ってくる

一応、シルクの部屋に入り毛布を持ってく

シルク
「姉貴…ここ、来て？」

ソファーをぽんぽんと叩くシルク

言われた通りにそこに座り、タブレットを立ち上げる

シルクが隣に座り、コテッとうちの肩に寄りかかってきた

シルク
「やっぱり、姉貴…落ち着く……」

『落ち着く？』

シルク
「姉貴のにおい…いい香り…」

『やめてw』

暫くして、話さなくなったと思ったら

すぴーと寝息を立ててた

シルクの左手は、うちの腕を掴んでるw

毛布を持ってきといて正解だった

風呂上がりだし、風邪が悪化する

自分は大丈夫だろう、多分

これまで何回も風邪ひいたんだ

免疫みたいのはできてんだろうw

毛布をパサッと掛けた

『おやすみ。シルク』

夕飯はこれからだけどねw