1人の姉と7つ子の俺ら ４〈フィッシャーズ〉

無理しちゃダメ ページ45

ぺけ…大丈夫かな

体調悪くなると、40℃近く熱を出すからな…

ゼリーやスポドリはストックしてある

夕飯食べ終わったし、様子を見に行こう

コンコン



『ぺけ、起きてる？』

ぺけたん
「起きてる…」

『入るよ』



中に入ると、布団にくるまって、顔をを真っ赤にして、汗をかいてるぺけ



『大丈夫？』

ぺけたん
「大丈夫…」

『体温計持ってきたから熱測ろ？』

ぺけたん
「うん…」



測ると、39.8…



『大丈夫じゃないじゃん』

ぺけたん
「……」

『お粥作るから』

ぺけたん
「ゼリーでもいい…？」

『わかった。持ってくるから待っててね』



下へ行くと

みんなが食器を片付けていた



シルク
「姉貴、ぺけは？」

『体調悪いみたい。ゼリー持ってくから』

モトキ
「わかった」



部屋へ行くと、

うちが来たことで身体を起こそうとするぺけ



『無理に起きなくていいよ。辛いでしょ？』

ぺけたん
「うん…」

『何味がいい？』

ぺけたん
「みかんがいいな…」

『おけ』



少しだけ、起きてもらおう

じゃないと食べれないから

申し訳ないけどね…



『はい』

ぺけたん
「え…？」

『病人は無理しちゃだめだからね』

ぺけたん
「姉ちゃんは…無理ばっかなのに…」

『あはは…。はい、あー…』

ぺけたん
「あ………ん」

『どう？』

ぺけたん
「うん…美味い…」

ンダホ
「ぺけ、大丈夫？」

ザカオ
「何か食べたいものある？」



みんながぺけを心配して来てくれた



ぺけたん
「大丈夫…今ゼリーちょっと食べたから…」

シルク
「冷えピタ貼るか？」

ぺけたん
「ありがと…」



シルクが冷えピタを貼ってあげるみたい

だけど…



シルク
「うわぁ…うへぇ…！手に着いた！」



ま、こうなるわなw

それでも何とか貼れたみたいw



ぺけたん
「ありがと…寝るよ……」

『ゆっくり休んでね』



部屋を出ようとすると

"姉ちゃん"と呼び止められた



『どした？』

ぺけたん
「風邪移っちゃうかもだけど…少し、居て…？寝る前まで…」

『わかったわかった』



体調悪くなっちゃうのは仕方ない

でも、無理はだめ

髪を撫でると、どこか嬉しそうに笑うぺけ

暫くして、寝息が聞こえてきた



『飲み物あるからね』



そっと、部屋を出た

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