メンバーにたった一人の女の子 〜短編集〜 ４ 〈フィッシャーズ〉

心霊体験…… 1 ページ25

シルクの家での撮影

夏ということで、心霊動画を撮るみたい

皆さんも動画で見たことあるだろうか

壁から…コンコンとノックするような音と

狼の人形の背後からこちらを見る顔のようなものを……

んで……

心霊現象が絶えない旅館に来たのよ……

アスレチックとか外での動画を撮り終えてってことなんだけど……

シルク
「この部屋なんだよな……」

マサイ
「やばくね？」

モトキ
「なんか…俺でもわかる……寒気がすごい……」

ンダホ
「シルク、本当に検証するの？」

シルク
「検証するさ。変なことはねぇと思うし……」

『私がここに寝ればいいのね。わかった』

モトキ
「大丈夫なの？前に心スポ行った時に憑かれちゃったのに……」

『あの時は疲れてたからね。大丈夫だと思うよ。だってみんな見てくれるでしょ？』

マサイ
「そうだけど……俺ら隣の部屋にいるから、何かあればすぐに呼べよ！」

『へーい』

カメラを設置して、お風呂に入ってあとは寝るだけ

『じゃ、おやすみ』

4人
「おやすみ」

……

夜、普通に寝てる……

シルクみたいに強い霊感はないと思うけど…

と……

スサ……サササ……トサ……

誰かの足音が聞こえた

マサイかな？

心配過ぎて見に来てくれたのかもw

『マサイ、大丈夫だってw』と言おうとすると

あれ……嘘……

『かっ……あ……くっ………』

声が出ない……なんで？

枕元のスマホを取ろうとすると

えっ…？何が起きてるの？

動けない……

首を横にも向けない……

貼り付けられてるような……

これって……！

『か……なし、ば……り……？』

しばらくすると、音はしなくなり

金縛りみたいなものも解けた

スマホを手に取り時間をみる

『夜中……2:40くらいか……』

まぁ、金縛りはよく起こったりするって、調べた時に出てたし……



と、この時に…マサイや誰かを呼んでいれば……



何事もなく、再び布団をかける

寝返りをうった……そのとき

またあの感覚……金縛りが始まった……

さっきよりもかなり強い……

『う、ゔぅ………かはっ………』

なにこれ……

首元がすごい苦しい……

強く掴まれてる……

い、息が……

どうやっても、唸ることしか出来ない

く、苦しい……

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