メンバーにたった一人の女の子 〜短編集〜 1 〈フィッシャーズ〉

特訓 ページ9

シルク
「じゃあやるか！」

マサイ
「師匠！お願いしやぁっす！」

アスレチック鬼ごっこで、みんなに少しでも勝てるよう…シルクと特訓することに！

気になるのは…Aがどうか…

アスレチックには行ったけども、鬼ごっこはやっていない…

つまりは、未知数という訳だ…

雲梯を使ったり、ジャンプしてパネルを触ったり…

シルク
「実践してみっか！」

動きながら色んな事を教わる

シルク
「そこのとこから抜けて…そう！」

意外と…キツイな…

でも、上手くできた！

マサイ
「こうでいいのか？」

シルク
「おう。で、そこで詰まっちゃうと捕まるからな？」

あ〜、そっか。すぐに移動しないといけないのか…

シルク
「この辺にすっか。あ、A〜！」

買い物からの帰り、袋を手に持ったAが公園の横を通り過ぎようとしてた

『ん？な〜に〜？』

シルク
「ちょっと来いよ〜！」

不思議そうな顔で俺らのところに来た

シルク
「１回、マサイとタイマンしてみ！」

『「はぁ！？」』

マサイ
「いきなりかよ〜。」

『買い物からの帰りなんですけど〜。まぁ、やるからには全力でw』

そういうAの目は…

まるで…ウサギを捕らえる鷹の目のよう…

シルク
「じゃあ行くぜ！よぉーい…ドン！」

とりあえず、鬼から距離を取ろう…

あっ！あそこにいる！

鬼を見ながら走って逃げる

…ん？どこいった！？探してもいない…

地面に足はついてないし…

『マ〜サイ…』

マサイ
「っ！？」

背中からナイフを突き刺されるかのように、Aの手が触れた

い、いつの間に…後ろに！？

『私の勝ちww』

スルスルと、滑り台を滑って降りてくる

少々入り組んでるとこだったのに…そんな易々と来られちゃ…

シルク
「どこにいたんだ？一瞬気配が無くなったような…」

『ん〜。秘密ww買い物袋ありがと〜。』

シルクから袋をもらって、両手に持った

『久々かな〜。身体動かしたのww』

楽しかった〜と、ご機嫌な様子ww

ま、まぁまだ大丈夫だ！

今回のは練習…

次、動画撮る時に…リベンジだ！

勝てるといいな…いや、勝つ！

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