一人になって… ページ17
ンダホ
「お昼くらいになったし、そろそろシルクを起こす？」
マサイ
「そうだな。シルク〜。」
シルク
「ほぇ…？」
なんか頬をぺちぺち叩かれて目が覚めた
シルク
「もう、昼か？」
マサイ
「おぅ。帰るぞ。」
シルク
「わかった。」
起き上がろうとすると、ガシッと腕を掴まれた
『いやだ…行かないでよ…』
マサイ
「A？どうした？」
寝言みたいだけど…かなりはっきり聞こえた
『お願い…グズッ…一人は…いやだ…』
肩をゆさりAを起こした
シルク
「大丈夫か？何か変な夢でも見たか？」
ゆっくり起き上がったAは、放心状態でどこか一点を見ていた
顔を見れば、つーっと涙か伝ってく
俺の方を見たAは、次の瞬間…
『うっ…し、シルク…！』
と叫び、抱きついて来て泣き出した
モトキ
「し、シルク？！どうしたの？」
シルク
「わからねぇ…起きたらいきなり…」
どうしていいかわからなかったけど、とりあえず、背中をさすり落ち着けるようにした
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちょうど…去年だったかな…
両親が…テロに巻き込まれた…
この時に、初めてどんな仕事をやってたのかを知った…国際ジャーナリストだったって…
半年前には、いとこの兄ちゃんが亡くなった…
病気になっちゃって、闘病してたんだって…
何も知らなかった…
何も…
去年からのたった1年の間に私の周りが誰もいなくなった…
親も、兄ちゃんも、みたらしとごまも…
夢で、お母さんとお父さん、兄ちゃんと2匹を見たんだ…
私の…大好きな両親、大好きな兄ちゃん、大好きな2匹…
目の前で背を向けて、去っていく
待って…待ってよ…！
私を…1人にしないで…
シルク
「大丈夫か？何か変な夢でも見たか？」
シルクが起こしてくれたみたい…
さっきの夢のことの余韻がまだ残ってる…
確信した…誰もいなくなっちゃったんだ…
自分でも何を思ったのか分からなかったが、泣きながらシルクにしがみついた
背中をさすってくれてる…
ンダホ
「A。大丈夫？怖かったの？」
ンダホの声に我に返った
『あっ…え…私…』
シルク
「言ってみな。俺らでよければ聞くから。」
夢でのこと、これまでのことを話した
モトキ
「それでか…1人は嫌だって…」
『あ…ごめんね。帰る？送ってくよ。』
マサイ
「A。無理するなよ？」
シルク
「お前は1人じゃねぇからな。俺らがいるだろ？」
その言葉がどんなに、優しかったことか…
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ミライアル(プロフ) - かれーこさん» ありがとうございます！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: f908cf60bf (このIDを非表示/違反報告)
かれーこ - 作者様の作品、全部とても面白くて大好きです！これからも頑張ってください！ (2019年3月24日 0時) (レス) id: 6209d012cf (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます！ (2019年3月22日 19時) (レス) id: f908cf60bf (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - いつも楽しく見せて頂いてます。物語の展開が好きです。更新楽しみにしてます。 (2019年3月22日 18時) (レス) id: 2fb5b32da8 (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - 池谷和美さん» ありがとうございます！ (2019年3月22日 15時) (レス) id: f908cf60bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライアル | 作成日時：2019年3月4日 15時
