本能 ページ35
燭台切光忠side
あれ、伽羅ちゃんどこ居るかな
太鼓鐘貞宗
「みっちゃん。何探してんだ？」
燭台切光忠
「伽羅ちゃんを探してるんだけど…見なかった？」
太鼓鐘貞宗
「伽羅なら手入れ部屋じゃないか？」
とりあえず手入れ部屋に行ってみようかな
主の部屋もついでに寄ってみよう
………
燭台切光忠
「伽羅ちゃん。居るかい？」
スサーッ
大倶利伽羅
「光忠か」
燭台切光忠
「手入れ終わったのかい？」
大倶利伽羅
「あぁ。状況報告もしていたから遅くなった。俺はもう行くがいいか」
『うん。ありがとね』
主の部屋を後にすると、こんのすけが居た
こんのすけ
「主様にこちらを届けて貰えますか？」
大倶利伽羅
「これは？」
こんのすけ
「主様に必要なものです」
何個か小瓶が入ってるだろう小袋を受け取る
燭台切光忠
「主。こんのすけから届けて欲しいって言われたものがあるんだけど」
返事がない
燭台切光忠
「主？」
大倶利伽羅
「開けるぞ」
開けたそこには、息を切らしながらこちらを見る主
『は、早く…』
大倶利伽羅
「っ！？」
伽羅ちゃんの肩にかける主の手は爪が鋭利になっている
鬼としての本能が芽生えつつあるってこと？
大倶利伽羅
「ぐっ…！」
燭台切光忠
「伽羅ちゃん！」
伽羅ちゃんの肩に爪が食い込む
この小瓶を…！
主を伽羅ちゃんから引き離し、口に赤い液体を入れる
息切れが収まり、いつもの主に戻っていた
燭台切光忠
「伽羅ちゃん！大丈夫！？」
大倶利伽羅
「あぁ…」
『……ごめん…』
大倶利伽羅
「あんたは…大丈夫か」
『うん…』
燭台切光忠
「主。伽羅ちゃんをお願い」
………
少しして傷が治った伽羅ちゃんが部屋から出てきた
『ごめんなさい…』
大倶利伽羅
「大丈夫だと何回も言っただろ」
主曰く、部隊編成や報告書など色々考えすぎて自分の状態に気づいた時が遅かったらしい
あと一歩遅かった伽羅ちゃんに噛み付いていたかもしれないって
燭台切光忠
「僕たちだったから良かったけど、短刀たちだったら怖がっちゃうね」
『ほんとごめん…』
大倶利伽羅
「毎朝近侍が聞けばいいんじゃないか」
『それだ！』
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ミライ(プロフ) - 凛音さん» コメントありがとうございます。続編書こうとなると、終わりが難しくなりそうな気がして…でも考えてみますね。 (11月10日 18時) (
レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - とてもいい作品でした。終わり方もしっかりしていて、楽しく読ませていただきました。でもこれで終わりなのが寂しいです。 (11月10日 17時) (レス) @page49 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (10月16日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！ (10月16日 17時) (レス) @page40 id: 7270de2e7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2023年9月11日 21時
