刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

主 ページ48

加州清光
「主！朝だよ！」

『ん……かしゅぅ……？』

加州清光
「朝餉の用意出来てるって。皆待ってるよ？」

『…ん〜……もうちょい…』

加州清光
「あのねぇ…」


起きない主

そうだ


加州清光
「無一郎って人、ずっと見てるからって言ってたよ」

『！？ぉ…起きる…』


のそのそと起きた主

ゆっくりと階段を降りて大広間へ

皆で朝餉を済ませるのが暗黙の了解のようになったここの本丸

主が襖を開けると、短刀らがわいわいと主の手を引いて中へ


燭台切光忠
「おはよう、主」

大和守安定
「おはよう！」

へし切長谷部
「おはようございます！主！」

今剣
「おはようございます！」


これはいつもの朝


………


和泉守兼定
「行くぜー！国広！」

堀川国広
「はい！主さん！行きますよ！」

『いい気迫だね。どこからでもかかってきな！」


手合わせで稽古場を使う

相手は勿論、主

これもいつもの昼


………


小夜左文字
「主、寝れる？」

『小夜、大丈夫だよ。たまに嫌な夢見るけど、皆がいるってわかってるし』

宗三左文字
「寝る前に、こちらの白湯を飲んで身体を温めてくださいね」


前に主が苦しい夢を見ていたって聞いた

それからはほぼ毎日のように小夜が聞いてるし

他の刀剣も同じようにしている

これもいつもの夜


………


加州清光
「ねぇ、主」

『ん？』

加州清光
「ここに来れて幸せ？」

『うん、幸せだよ。居場所を無くしてた私に、新たにくれた大切な場所。家族同然だね。今までは自分の命を人のためにきたけど、これからは戦ってくれてる皆のためにって』

加州清光
「来た時よりも顔色が凄く良くなったと思うよ。俺も主の笑顔が見れる度に嬉しくなるんだ。今日も主は元気だって。その鍔、ホコリ被らないようにちゃんと拭いてあげてね」


主が元気だと活気が溢れてる気がするこの本丸


三日月宗近
「おや、ここにいたか。大和守が呼んでおるぞ」

加州清光
「安定が？わかった。あとでね、主」


主が傷つくことも、大怪我して帰ってくることも、もうない

俺は主のこと大好き

大丈夫、神隠しはしないからさ

今日も主のために、歴史を守るために戦うんだ

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