刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

雅 ページ38

本丸に戻ってきた途端、ふらついた主を支える


加州清光
「主！」

『…ご、ごめん』

大倶利伽羅
「加州、部屋まで俺が運ぼう。他の刀剣には出来るだけ静かにするように伝えろ」

三日月宗近
「そうだな。動けるようになるまで以前と同様にとも伝えてくれ」

加州清光
「わかった」

今剣
「あ！岩融！あるじさまをおへやにおつれするので、てつだってください！」


……


大和守安定
「おかえり、清光」

へし切長谷部
「加州！主の具合は！」


俺が大広間に入るや否や質問攻め


加州清光
「落ち着いて。解毒剤打ってもらったから大丈夫。動けるようになるまで交代で主を見張る。それから、しばらくは静かにするように、騒がしいと休めないでしょ？」

巴形薙刀
「わかった。解毒剤というのは…」
　
加州清光
「前に負った傷から身体に毒が侵入、治療した人曰く呼吸してたことで全身に回ったって」

へし切長谷部
「何もされてないだろうな、主は」

加州清光
「うん。大丈夫だった」

髭切
「毒…一先ず主が無事で良かったよ」

膝丸
「あぁ」

歌仙兼定
「…主は、部屋かい？」

加州清光
「うん」

歌仙兼定
「様子を見てきていいかな？」


……


主の部屋へ向かう

居るかい？と声をかけようとすると、中から声がした


『はぁ……ほんと申し訳ないね…元はといえば私が油断してたから起こったことなのに…』

三日月宗近
「良いのだ。お主が無事だったことで皆が安心しておるからな」

『ありがと。ん？歌仙、居るの?』

歌仙兼定
「！」


襖を静かに開けると、布団に横になる主の姿が目に入った


歌仙兼定
「戻ったんだね。良かった」

『またしばらくこんな状態が続いちゃうね…ごめん。出陣や遠征はその都度考えようかなって思うんだ』

歌仙兼定
「1番近くにいた僕が主を守れなかった…本当に『それ以上禁止』！？え、き、禁止って」

『そのままだよ。もう謝らないでってこと。逆に歌仙たちにあの時怪我なくてよかったって』

歌仙兼定
「こんなに引き摺ってるのも雅じゃないね…わかった。何か食べたいものあるかい？何でも作るよ」

『うーん…じゃあ、……』


……


燭台切光忠
「歌仙くん、どうしたんだい？さっきからずっと悩んでるようだけど…」

歌仙兼定
「それが、僕が作りたいって思ってるものを食べたいって主が言って…けど主が食べたいものじゃないって…」

燭台切光忠
「歌仙くんは何を主に食べてもらいたいんだい？」

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