刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

。 ページ37

目の前には、血を吐いて苦しそうに呼吸するAさん

この症状は、何かに対する拒絶反応ですね

シャキン


加州清光
「主を傷つけたら、どうなるか」

胡蝶しのぶ
「…わかってます。必ず助けます」


まだAさんが何をやっているのか、わかってません
　
酷いことをしたって、謝りたい
　
謝って済まされることじゃないのはわかりきってます
　
けど…


胡蝶しのぶ
「Aさーん。聞こえますかー？」


反応が僅かですね

かなり意識が朦朧とされてることを確認

呼吸音からするに、全集中の呼吸をされてるようですが

それが真逆の効果をもたらしてますね…


胡蝶しのぶ
「呼吸をされてることによって、全身に毒のような何かが回ってしまっています」

三日月宗近
「呼吸とやらは、そのようなことを遅らせたりすることもできるのであろう？何故だか説明してくれ」

胡蝶しのぶ
「呼吸をすればするほどかえって危険な状態になるということです。鬼の血鬼術かもしれない……この傷は…おそらくここから身体に侵入したかと」

大倶利伽羅
「助からない、助けられないとは言わせないぞ」


……


強力な解毒剤を調合、腫れ上がり変色した傷跡を切開

その他も…


胡蝶しのぶ
「ふぅ…なんとか終えました」

加州清光
「助かったの？」

胡蝶しのぶ
「大丈夫です」


時透さんにAさんの無事を伝える


「あるじさま！」

『い、今剣……皆……あれ、ここは』

胡蝶しのぶ
「蝶屋敷です。時透さんが血を吐いたあなたをここまで運んできたんです」

『…そうですか。ありがとうございます。では、帰ります』

胡蝶しのぶ
「だめです」

『……』


Aさんから滲み出る殺気は私に向けられたもの

そうですよね…

今までしてきたことを考えれば、居たくないですよね…


時透無一郎
「A、身体の方は大丈夫？」

『うん。それでは』

胡蝶しのぶ
「……はい」


私は止めなかった

それ以上引き止めたって、私のことを敵視してるのは変わりませんから…

もう…戻れないんですね…


『胡蝶さーん！またずっこけてきましたぁ…』

『胡蝶さん、ここの甘味凄く美味しいんですよ！』


手当てし終えた今も、もう少しお話できたらって考えてしまいました

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