刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

表情 ページ19

三日月宗近
「…ここまで戦うとは……」


俺の戦闘服に血が着こうが気にしない

主を早く手当てしなければ


三日月宗近
「では、失礼する」


一礼して帰ろうとした時だ


「待ってください」


凛とした女性の声か

振り返ると、第一印象は「蝶」だろうか


「その人、私が治療します」

三日月宗近
「ほう。それは何故だ」

「私が…Aさんに……酷いことを…」

三日月宗近
「お主の話はどうでもよい。そして、主をお主に任せられぬ」

「！で、でも…」

三日月宗近
「その意味、わかるであろう？お主たちもだ。俺からは何も言うことは無い」


……


加州清光
「あ、おかえり、三日月。遅かっ…！？」


加州は持ってた花瓶を落とした

その音につられ、刀剣男士が集まってくる


加州清光
「ぁ……ある、じ……」

乱藤四郎
「主さん！？」

厚藤四郎
「酷い怪我だ…誰がこんなこと！」

江雪左文字
「早く手当てしなければ…主のお命が…」

加州清光
「何があったの…」

三日月宗近
「しっかり後で話す。今は早急に主を頼む」

薬研藤四郎
「わかった」


薬研が指示している

主を布団に寝かせ、傷口に布を当てる短刀たち


薬研藤四郎
「くそっ…傷が深い……」

小夜左文字
「深い…？」

薬研藤四郎
「血が止まりにくいんだ。もっと持ってきてくれ」


落ち着いた頃は、真夜中だった


三日月宗近
「落ち着いておるな」

薬研藤四郎
「あぁ。何とか止血できた。途中で薬を飲んでもらいたいと何度も思ったが、こんな状態じゃ飲めそうもないってな」

五虎退
「あ、あの…主様は…」

薬研藤四郎
「眠ってるだけだ。あとは回復して目が覚めるのを待つだけだな。ん？」

三日月宗近
「気がついたか？主」

『…ん……み、かづ、き……』

太鼓鐘貞宗
「俺、伽羅とみっちゃんに知らせてくる！」

宗三左文字
「私も江雪兄様とお小夜に伝えてきますね」

三日月宗近
「薬研、休むといい。あとは俺たちが見てよう」

薬研藤四郎
「あぁ、助かる」


主の部屋に、俺と小狐丸と明石国行が残る


小狐丸
「主様、私が分かりますか？」

『…うん』

明石国行
「ほんまによかったです…加州が顔色変えて知らせに来た時は何事かと」

『……』

三日月宗近
「体力を使っただろう。このまま寝るといい。大丈夫、俺たちがそばに居る」


主の包帯が巻かれた手にそっと手を置く

表情が和らぎ、そのまま目を閉じ寝息が聞こえてきた

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