刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

鬼殺隊だから ページ15

刀剣たちは各々好きなことをしてる

内番をやったり

稽古したり

私は、この身体中の怪我を治してる…


『寝れない…』


鬼となって消えていった人達の断末魔

恨みを持つ人達からの罵倒

泣き叫ぶ声

離れない声の数々

治すためには寝ないと…


「なんで母さんを斬ったんだよ…！」

『……』

「なんでもっと早く来てくれなかったの…お父さんもお母さんも…助かったはずなのに…！」

『……』

「人殺し…人殺し！」

『…っ……』


「……ん…、……はん、…主はん」

『…ん…？』

「大丈夫ですか？随分うなされてたで」


心配そうに私を見る明石国行

水の入った桶にタオルを沈め、ぎゅーっと絞り

滲み出た汗を吹いてくれる


明石国行
「怪我痛みますか？」

『少しね』


付きっきりで見てもらえるって、慣れなさすぎてなんか恥ずかしい


明石国行
「どうしたんです？自分の顔、なんか着いてます？」

『ううん、何でもないよ』

明石国行
「粥食べます？」

『まだいいかな』


……


主はんが粥を食べないと言ったので、燭台切の元へ


燭台切光忠
「主、まだいらないって？」

明石国行
「そうみたいやな」


と、
「ちょっと、主ってば！」
「動いちゃダメだって！」

庭の方から声がする

加州と大和守の声や

庭へ行くと

まだ痛々しい包帯が巻かれてる身体を無理やり起こして、木刀を持ってる主を必死に止める2振りの姿


大和守安定
「まだ、無理だって…！」

『もう、大丈夫。こうしてる間も人が殺されてるかもしれない、だから…』

加州清光
「主…」

明石国行
「加州も大和守もそこまでにしとき」


主はんは鬼殺隊で、人々を人喰い鬼から守るってのも聞いてます

あんな怪我負ってても戦わなくちゃならんのやな

鬼殺隊だから仕方ないで済ませたくないやけど

今は止めても聞いてくれそうもないな


明石国行
「必ず、自分たち刀剣男士が傍で見てるようにすればええんとちゃいますか？」

加州清光
「…はぁ…わかったよ。ぜっっったいに無理したら雷落ちるからね」

『わかったって』

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