刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

目覚め ページ13

中庭の方が何やら騒がしい

主が帰ってきたのかな


加州清光
「主ー、おかぇ「道を開けろ！」！？」


大倶利伽羅が主を抱え、大慌てで本丸へ上がる

あの時言ってたこと、本当だったんだ

「これ以上怪我をして帰ってくる」って

大倶利伽羅の内番服に、血が着く


石切丸
「ここに！」

大倶利伽羅
「助かる」

『…ぅ……か、伽羅……』


肩や首、腕や足

至る所からの出血が酷い

そして、口からも少し流血している


薬研藤四郎
「！？酷いな…今はまず出血を抑えることだな。信濃、前田すまない、この桶に水を汲んで来てくれ。止血のためだ、きつく縛るが我慢してくれ…！」

『…い"っ……あ"ぁっ！…』


主へ止血の布を縛る度に悲痛の声を上げる


……


バタバタして気がつけば朝日が差し込んでいた


『……ｽｩ……ｽｩ……』

薬研藤四郎
「何とか落ち着いたな…皆ありがとう。しばらく安静だな、こりゃ」


主がこんな怪我して帰ってくるなんて

鬼と戦ってきたってことなのか


三日月宗近
「礼を言うぞ、薬研。さ、俺たちは部屋を出よう。ここに居て声が聞こえてしまうと、主を起こしてしまうかもしれん」


主の部屋を出る


三日月宗近
「加州、俺はわかっておるぞ、誰よりもお主が主のことを心配してると。今は主が目覚めるのを待つしかないだろう」

加州清光
「…うん」


そして、主が目覚めたのは1週間後


五虎退
「主様…早く目を覚ましてください…三日月さんや、加州さん……皆さん、ずっと待ってます…」


五虎退が主の様子を見てる時だった


『……ん………ぅ、っ…』

五虎退
「！？あ、主…様……！？」

『……ぅ……ご…こ、たい……？』

五虎退
「あ、るじ…様っ…！か、加州さんたちを呼んできます…！」


ドタドタ…ドタドタ……


五虎退
「加州さん…！か、加州さん…！主様が！」

加州清光
「え！？主に何があったの！？」

五虎退
「来てください…！」


俺の手をグイグイ引っ張っていく五虎退

主の部屋に入ると、ぶわっと涙が溢れてきた


加州清光
「あ、るじ……？」

『…ん……か、しゅ…ぅ……』

加州清光
「〜〜っ！良かったよぉ…！」


主を思いっきり抱きしめた


加州清光
「早く目が覚めてってずっとお願いしても、全く主が動かないし…怖かったんだよ…！」

『…ごめ、ん……ちょと……い、たい、』


主は、ボロボロ涙を流す俺の頭を優しく撫でてくれた

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