刀剣たちの愛が重すぎる【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

手当て ページ11

連れてこられた場所は、私の部屋(審神者の部屋)

椅子に座るよう言われて座った


薬研藤四郎
「長谷部から聞いたぜ。傷の具合を見せてくれ」


嫌だとか、大丈夫って言おうにもここまでしてくれてるんだから

ここは甘えさせてもらおう


『…わかった。見せるからあまり引かないでね』


腕のシャツを捲った

傷跡を見た薬研は顔が険しくなっていった


薬研藤四郎
「この傷…これって貫通してないか？多分刀かなにか…」

加州清光
「嘘でしょ…主の華奢な腕に刀突き刺すとか有り得ないんだけど…」

薬研藤四郎
「ちょっと捲るぞ？」


次々と顕になる傷の数々

中には鬼との戦いで重傷を負った時の傷跡もある


大和守安定
「酷すぎる…」

へし切長谷部
「許せない…！主！この長谷部に主命を！今すぐ斬って参ります！」

加州清光
「いや、俺が行ってくる」

『だ、大丈夫だってば』


この2人を抑えるのが大変だわ


にっかり青江
「僕が行ってこようか？」

『大丈夫だって！』

小狐丸
「しかし…酷いものですね…これ程とは…」

加州清光
「主、こっちの腕も見てもらお。捲るよ」

『あ、ちょっと…っ！？』

加州清光
「！！」


掴まれた箇所に痛みが走り力が入る

治りかけの傷から血が滲む


加州清光
「ご、ごめん…！薬研、ガーゼある！？」

薬研藤四郎
「これで、傷を強めに押さえてくれ」


しばらくして出血が止まった


加州清光
「…ごめん、主」

『いいの。これは鬼との戦いで付いた傷だから。皆、手当てありがとう』


しゅんとしてる加州清光の頭を撫でる


『私、鬼殺隊だからこんな傷、跡ついてもいいって放ったらかしにすることあったけど、加州が言ってくれたんだよ？傷とか怪我が増えたりするのは嫌だって。今まで考えてなかったけど、その通りだなって思ったの。だから、手当してくれて凄く嬉しかった。ありがとう』


パアッ！と加州の表情が明るくなり、桜の花びらが舞う

あ、嬉しいってことかな


『皆もだよ。ありがとう』


肩に鴉(ユキ)が留まる


鎹鴉(ユキ)
「会議ガアルヨ！」

『わかった』

三日月宗近
「主。その会議とやら、俺が主の護衛で着いて行ってはだめか？」


来てくれるのは嬉しいけど…目立つんだよね


『大丈夫、気持ちだけ貰っておくよ。じゃあ、行ってくる』

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