風と炎と空の恋の行方【鬼滅の刃】 (ページ10)

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鬼への誘いページ10

「きゃぁー！！」

人の叫び声が聞こえる方へ全速力で走る

さすがにここで飛んだら…ね

『ここら辺からだった気が……っ！！』

雑魚鬼程度かと思っていたが

途端に伝わってきた異常な気配

上弦か…？

「なんだお前。柱か？」

指をパキパキと鳴らす鬼

『だとしたら何』

「お前を倒す。それだけだ」

青いシマシマ…奇抜すぎる見た目…

「名前は」

『そういうのは普通自分から名乗るもん』

「そうか。俺は猗窩座」

『……空柱。蒼空A』

「空柱だと？聞いたことがないな。強いのか？生憎だが弱いやつに俺は興味が無い」

『あっそ。別にどう思われてようと構わないけど、私はここであんたの首を斬らないといけないんだよ』

目にある数字、上弦の参か

前に戦った冷気を操る鬼は確か、上弦の弐

どっちにしろ、上弦

強敵であることに変わりは無い

『空の呼吸、壱ノ型、疾風迅雷』

猗窩座
「物凄い速さだ。この怒涛な剣さばき。強い…強いぞ、A！」

『そりゃどうも』

疾風迅雷は様々なことが出来る

最速の手数の攻撃から、先読みして防御からの反撃など、多種多様

猗窩座
「ん？お前…人間じゃないな」

『壱ノ型、疾風迅雷！』

怒涛の攻撃を仕掛けている中でも、私が人間でないことを見抜いた上弦の参

猗窩座
「お前は何者だ？人間ではなさそうだ。鬼でもなさそうだな。だが、気に入った。A、先程の剣さばき見事だった。もっと俺と共に高みを目指さないか？」

『は？』

猗窩座
「鬼になら『お断りだね』……そうか」

地面に足をうちつけ、「術式展開」と聞こえる

来る、こいつの本気が

『ぐっ…！かはっ…』

お、重い…

さっきよりも段違いで重い

『あ"っ…』

肋やったかも…

痛い…

猗窩座
「鬼になればその力をずっと保ち続けられる。折れた肋も鬼になればすぐに回復する。苦しむことも無い。鬼になると言え、A」

『鬼になるわけない……お前の首を斬り落とす！』