全てを賭ける ページ21
『空の呼吸、壱ノ型、疾風迅雷』
朱鳥
「血鬼術、刹那の嵐」
空の呼吸を使う鬼殺剣士らしき女と、上弦の零が戦っている
朱鳥…なんでだよ……上弦なんて…
『ぐっ!』
朱鳥
「やっぱり、あんた弱いのね。その空の呼吸とか言うやつ?全然強くないじゃない」
『そりゃ…私自身が編み出した呼吸だからね……正直どこまでやれるか知らない……けど、お前を倒せればそれでいい』
朱鳥
「あらそう?なら、これならどうかしら。血鬼術、
地面に、何かを仕掛けたように見える
と
不死川
「うおっ!?」
『!?』
足元から所々突き抜けてく風
まるで弾丸だ
不死川
「あ、危ねぇ!」
『えっ…』
朱鳥
「気取られてどうすんのよ」
『ぐっ……がはっ…』
なんで俺は刀を握らない…
まだ信じたくねぇんだ…自分の恋人が鬼なんて…
けど…やるしかねぇ…
不死川
「おぃ鬼……よくも俺を騙してくれたなァ」
朱鳥
「騙されるあんたが悪いのよ。お陰で面白いもの見れたし。ねー?」
『……』
不死川
「なんの事かサッパリだなァ」
………
ニタリと笑って私を見る
私が不死川さんの恋人だったことを利用して、その記憶を自分に書き換えた
朱鳥が不死川さんの恋人だったかのように
それにショックを受けた私…
……面白いもの、か…
『あれは私自身の選択。お前にとやかく言われる筋合いは無いね』
朱鳥
「あら、生意気〜」
『ヘラヘラしてると痛い目にあうけど?』
朱鳥
「そっくりそのまま返してあげるわ。血鬼術」
今だ
『空の呼吸、参ノ型、竜巻』
朱鳥
「な、何よこの風!」
烏天狗の力を最大に使ったこの型
ちょっとやそっとじゃ壊れない竜巻を起こす
その風の力を使って派生することだって容易いんだ
『弐ノ型、画竜点睛!』
朱鳥
「ふん!同じ呼吸なら…『甘いっ!』…!?(は、速い…さっきと全然違う!)」
わかった
『お前、なったばかりの上弦か』
朱鳥
「なったばかりなんて失礼ね。ちゃんとした上弦よ、私は」
『なら、こんな攻撃…怯んだりするわけないよね?』
朱鳥
「うるさいわね!ごちゃごちゃ言ってんじゃないわ!殺してやる!」
『やれるもんならやってみなよ。今の私は…お前より強いから』
脈が早く…体温が高く感じる…
いける…このまま!
全てを賭ける
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作者名:ミライ | 作成日時:2022年8月30日 1時