2代目 5 ページ29
親指を下に向けた
"殺せ"と言うわけか…
茅野さんは2代目の攻撃を避けながら距離を詰める
頭上まで高く飛び上がった
ま、まずい!……あのままじゃ!
『カエデ!!』
呼吸を使い、2代目の触手を弾き茅野さんに致命傷が及ぶのは防げた
が
『…っ……あ"っ…』
自分の脇腹を掠った触手
茅野さんを抱え、地面に降りる
茅野
「……Aちゃん!」
『…死なせない……誰一人も!』
糸成
「待て!A!!」
頑張って生きるよ
でも今は、みんなを守るために戦わせて!
『……はぁぁっ!!』
……
見たくなかった
時間が止まったような気がした
月宮さんの身体を突き抜ける三本の黒い触手
どさりと地面に落ちた月宮さん
『……ぶっ……げほっ……ごほっ……』
地面に膝を着いて、吐血を繰り返し
『……ふっ…』
僕らの方を見た月宮さんは、微笑む
顔を上げたと思えば、2代目が触手を振りかざそうとしてきている
刀を拾い上げ受け止めるも、力が入らなかったのか
殺せんせーの目の前まで飛ばされて、月宮さんは動かなくなった
柳澤
「ははははははっ!腹ぶち抜かれて死にやがった!ははははっ!クラスの連中らを守るとか言ってよぉ!はははははっ!自分が死んでこいつに足でまといだって証明してるだけだろうが!はははははっ!」
糸成
「嘘…だろ……A……」
膝から崩れ落ちた糸成くん
僕らは呆然としていた
殺せんせーは月宮さんのそばへ行く
その瞬間、殺せんせーがどす黒く染まり始めた
渚
「ここを離れよう!僕らから注意が逸れてるうちに。ここにいたら確実に巻き添えだ!」
糸成
「(……Aの馬鹿…)」
糸成くんが月宮さんを抱え、逃げる
両者の凝縮されたエネルギーの光がぶつかり合う
渚
「違う…黄色だ」
寺坂
「いや…赤」
中村
「…緑」
片岡
「…青」
渚
「……白」
殺せんせーのほうから放たれた白い光が2代目を包み込む
2代目は跡形もなく消えていった
___誰も歓喜の声を挙げなかった
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ミライ(プロフ) - 響さん» コメありがとうございます!めちゃ嬉しいです! (8月11日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
響 - 涙腺崩壊しました。泣泣泣泣泣泣泣 そしてめちゃくちゃいいお話、、、これは神作品ですよ、、 (8月11日 19時) (レス) @page42 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
michiillst1221(プロフ) - あああああああ(泣)夢主ちゃんがああ(泣)完結おめでとうございますうがちで泣きそうになりました(泣) (2022年4月30日 8時) (レス) @page42 id: c59c0fc159 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - みーさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2022年4月26日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 完結おめでとうございます🎊めちゃくちゃいいお話でした。最後感動しました😭この作品に出会えて良かったです(ˊᗜˋ) (2022年4月26日 19時) (レス) @page42 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2022年3月3日 0時