風使いは鬼狩り兼暗殺者2nd【鬼滅の刃】【暗殺教室】 (ページ41)

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風使いと会長ページ41

こんなところでこんな化け物に襲われるなんて…

正直怖かった

牙が光ったとき…終わった……と思ったんだ

目を瞑ったら暴風が吹いた

恐る恐る目を開けると

そこに居たのは、僕が前に隠れて写真を撮ったあの女だった

足が痛くて歩けない

『乗って』

従うしかない…か

乗った瞬間に宙に浮く

と、飛んでる！？とでも言わんばかりの長脚力

この女…！E組の！？

この僕が…E組に助けられるなど……

『この状況でそんなこと考えてる場合？……っ！掴まって！振り落とされんなよ！！』

な、なんのことだ！？

言われた通り力を込めてしがみつく

きゅ、急降下してる！？

『風の呼吸、伍ノ型木枯らし颪！』

風圧が凄くて目を開けてられない

見た時にはﾁｬｷｯ…と納刀していて

『雑魚鬼か』

と、吐き捨てる言葉を聞いた

『よし。ちょっと傷の状態を見せて』

座れそうな場所に僕を下ろすと、慎重に足の怪我の具合を見る

『毒は無さそうね。包帯が無いの…手ぬぐいで代わりだけども、早急に手当してくれる所へ行こう』

「何故そこまでして僕を助けようとする」

『私ね、怪我してる人を見捨てられないから。鬼の仕業なら尚更ね。この怪我ならすぐに手当してくれるはず』

「僕の心配をする必要は無い」

『この状況でよく言えるね。でも、今回だけは我慢して？無理矢理でも連れていくから』

「は？うっ……」

……

気がつけば白い天井

！？

ここ…どこだ！

産屋敷
「起きたね。少し深かったから動かさないようにしてね。でないと傷が開くから」

こいつは…

声を聞いていると少し…心が和らぐような…

産屋敷
「Aも無茶をする子だよ…本当に…」

「？…何が……！？」

僕の隣のベッドで寝ていたその女は

見た時よりも怪我が酷かった

不死川
「すまねぇ…」

『いいっていいって。私の力不足だからさ』

もしかして…僕をここまで運ぶとき……

「おい」

不死川
「てめぇ…助けてもらっておいてその口調かァ？」

『……何？』

「僕を庇って…なのか？」

『え？あぁ、うん。ちょっと強くて手こずっちゃった』

「それで…怪我して…」

『そんなことはいいから。生徒会長さんが大怪我しちゃったら大変でしょ？こんなのは軽い方だよ。浅野くん』