遊郭の女性と風柱【鬼滅の刃】【不死川実弥】

甘味処(訂) ページ19

『不死川様。本当に食べれるのですか？こんなに多いのに…』

不死川
「甘ェもんは別だァ。ほら、Aも食え」



甘味処でも、『不死川様はおはぎがお好きですよね？何個頼みますか？』と聞いてきた

俺は最近わかったことがある

Aの素顔だ

遊郭に居た時は、仕事場立ち居振る舞いをしっかりしなければならなかったであろう

が、今は俺の…俺だけの…せ、世話係だ

毎日一緒に居るから、わかってきた



「不死川さーん！」



げっ！今度は甘露寺と伊黒かよ！



伊黒
「不死川。どういうことだ。女を連れて町に来て、隊服を着てないだと？柱としての自覚が欠けてきているのではないか？(ﾈﾁﾈﾁ)」

甘露寺
「こんにちは！あなたは？」

『これは、柱様。ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。不死川様のお屋敷で世話係として働かせていただいております、舞雅Aと申します』

甘露寺
「そんなに畏まらなくていいのよ！私のことは蜜璃って呼んでいいわよ！」

伊黒
「甘露寺。信用も出来ない奴と勝手に話すな。おい、甘露寺に近づくな」

『も、申し訳ありません…』



カチン



不死川
「伊黒ォ。おま『不死川様。私、席を外します…』…A……」



俺は見た

とても悲しそうな表情を浮かべて、お辞儀をして、席を外したA

2人にAとの経緯を説明する

話し終えると、伊黒は申し訳なさそうな顔を見せ



伊黒
「すまなかった」



と、ボソリと言うのだった



……



Aが戻ってきてからは、4人で甘味を嗜んだ



『伊黒様は、甘露寺様の事が大変お好きなのですね』

伊黒
「…そ、そうか……？」

『はい。とても伝わってきます』



俺の気持ちは伝わってるのか…？

じーっと見てると

バチンと目が合った

首をコテンと傾け、柔らかい笑顔を見せる

な、なんだそれは…

俺の心臓が…げ、限界だァ



……



辺りはすっかり暗くなっていた

伊黒達と別れて、屋敷へ帰ろうとした時



『痛っ…！』

不死川
「どしたァ！？」



小石に躓いて転んでしまったA

見ると足には、新品の草履

俺のために…



『慣れなくて…申し訳ありません…』

不死川
「帰るぞォ」

『え？…ふわぁっ…！？』



姫抱きにして、来た道をもどる



不死川
「今日は楽しかったァ」

『私もです。ありがとうございました』

不死川
「礼を言うのは俺の方だァ」



Aは女神のような優しさを持った女性だァ

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