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約束 ページ42

来たのは僕の屋敷



不死川
「俺も来たが…何する気だァ」

『皆さんもいますね』



柱を呼んだんだ

深夜なのに来てくださってありがとうございますと、礼を言う姉さん

空気が張りつめている



『無一郎。来て』



姉さんの前に歩み出た

僕の目の前で膝をつき、見つめる



『殺って』



え?

何を言うの…姉さん…



無一郎
「嫌だよ?絶対に…」

『襲わなかったとしても、襲う寸前だったことは事実…』

無一郎
「姉さんは自我がある!鬼にのまれなかったじゃん!」

『皆さんの血を飲んでしまったことも事実…』

胡蝶
「Aさん…それは私たちとお館様で決めたことなんです」

『それでもです…殺ってください……不死川さん、煉獄さん、宇髄さん、伊黒さん、蜜璃さん、しのぶさん、冨岡さん、……無一郎』



……



無一郎
「絶対に殺らないよ……何でそんなことばかり言うんだよ!僕の知ってる姉さんはそんな事言わない!」

『そうだよ…私は無一郎の姉さんじゃないから…』

無一郎
「やめて!!!」



空間に僕のすすり泣く声が響く

大声を出した僕に驚く姉さん

僕もこんなに大声を出すことは、なかなか無い



『やらないなら…自分で殺る……』



日輪刀を抜刀した



無一郎
「姉さん!!」



止めに入る

絶対にさせない!



不死川
「時透ォ!」

無一郎
「来ないでください!僕が必ず止めます!」



頬に、腕に切り傷を負うけど関係ない…

それよりも姉さんの心の方がもっと痛いと思うから!



『離せ!鬼の私が鬼殺隊に居ちゃだめなの!』

無一郎
「いい加減にして!!!」



僕は姉さんの日輪刀の刃先を手のひらに貫通させて、鍔のあたりを掴み

もう片方の手で姉さんの腕を掴んだ



『む、いちろ……な、何してるのよ…痛いじゃない…!』

無一郎
「姉さんの心の方がこれよりもっと痛い!こんなの平気だよ!」

『何でそこまでするの…』

無一郎
「なんでわからないの…?姉さんが大事だからに決まってるじゃん!」



やっと落ち着き、手から日輪刀を引き抜いた



『ごめん…ごめんね…無一郎』

無一郎
「謝ってばかりじゃん…僕は平気だって。もう2度とこんな事しないで。いい?約束して」

『わかった…よ……』

無一郎
「もし、姉さんが斬られるようなことがあれば、僕もそうする。姉さんの弟だから」

『さすがにそれはやめなさい…でも、ありがとう。また助けられちゃった…』

無一郎
「何度でも助けるよ。姉さん」

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ミライ(プロフ) - ゆずポンさん» ちょっと違った無一郎くんを書きたかったんです!wありがとうございます! (2020年3月30日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン - 涙が止まらない! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 8320c6e5dc (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 本の虫さん» ありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです! (2020年3月17日 0時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
本の虫(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れさまでした。すごく泣きました。これからも応援しています! (2020年3月16日 22時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2020年2月15日 23時

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