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覚悟 ページ41

無一郎
「姉さん、痛いよ…」

『大丈夫。ほら、泣かないの男の子でしょ?痛いの痛いの飛んで行けー!』

無一郎
「少し痛くなくなったよ…w」

『無一郎はその笑顔が1番!』

無一郎
「姉さん?」

『何があっても、私は無一郎の味方。無一郎のたった1人のお姉さんだからね』

無一郎
「僕もいつか姉さんを守れるようになりたい…」

『ありがとう』



……



姉さんはいつも僕のことを思っていた

町に買い物に行った時も、自分の欲しいものは1番最後か買わない



『無一郎、何か買いたいものある?』



いつもこうして聞いてくれた

姉さんだけが出掛けた時は



『た、ただいま!大丈夫?怪我なかった?』



家にいるのに怪我がどうかって聞いてくる



『ごめんね…帰るのが遅くなって…』



姉さんは自分のことは二の次

どんな事があっても、姉さんの口から出てくる言葉は、僕の名前が1番だった



僕は何もしない

だって約束したもん

姉さんを守るのは僕だって

でも守れなかった

だから、僕は斬られて当たり前なんだと思う

苦しんでいた姉さんに僕は気づけなかった

ずっと、姉さんばかりに甘えてしまった

ごめんね…姉さん…

こんな弟で…



無一郎
「ごめんね…姉さん……」



涙が頬を伝った



……



いつまで経っても来ない痛み

恐る恐る目を開けると、姉さんが泣いていた



『ごめんね…無一郎……』

無一郎
「姉さん!」



姉さんが襲ってこない

もしかして…



無一郎
「姉さん、僕がわかる?」

『わかるよ…不死川さんも…私はなんてことをしようと…』



飲まれかけていたんだ

でも、姉さんは勝った

鬼舞辻無惨の支配力にも負けなかった



不死川
「殺したのかァ?」

『いえ…全く…』



姉さんの口元に血は着いていない

刀や手に着いた血も恐らく自分の血



『無一郎。お願いしたいことがあるの』



何かの覚悟を決めた様子だった姉さん



無一郎
「お願い?」



僕の刀を見つめる

えっ…まさか…



無一郎
「絶対に嫌だ」

『……戻りましょうか』



姉さんは何も言わなかった

約束→←呼吸と血鬼術(訂)



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ミライ(プロフ) - ゆずポンさん» ちょっと違った無一郎くんを書きたかったんです!wありがとうございます! (2020年3月30日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン - 涙が止まらない! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 8320c6e5dc (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 本の虫さん» ありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです! (2020年3月17日 0時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
本の虫(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れさまでした。すごく泣きました。これからも応援しています! (2020年3月16日 22時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2020年2月15日 23時

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