帰れない ページ30
『咲良……どうしよう…私…』
「……」
どうも出来るわけないか…
ドクンドクンと脈打つ心臓
試しに腕をシュッと斬った
すると、さっきよりも早く傷が塞がったのだ…
嘘…
なんでこんな身体になっちゃったの?
怖い…
自分が怖い…
もう…
『無一郎のところに…帰れない……』
もし鬼になってしまったとしても
まだ人としての理性がある
『咲良…任務行けないってこと…上手く誤魔化して伝えてもらってもいいかな…』
「わかった…何かあればすぐに呼べ」
『ありがとう…』
飛び立っていく咲良を見つめる
……
夜まで待った
出ないと移動できない…
町?
たくさんの人がいる…
でも、食べたいとは思わない…
でも、お腹空いた…
空腹と喉の乾きが限界だった…
バタリ…
もう歩けない…
「可哀想に…愈史郎」
「はい!っ!?た、珠世様…この女……」
「えぇ…何かあったに違いない…」
〜〜〜〜
一方
本部では任務を終えた柱たちを集めた
緊急の会議が開かれていた
無一郎
「姉さんが…!?」
産屋敷
「そうみたいなんだ。咲良」
「……」
産屋敷
「咲良を責めている訳では無い。ただAのそばに居たから何かあったかわかるかと思ってね」
「……」
産屋敷
「Aに何があったんだい?」
姉さんの鎹鴉が喋りだした
〜〜〜〜
不死川
「だから…あんとき……」
冨岡
「あの人間離れした動き……」
不死川さんと冨岡さんは姉さんと会っていたみたい
2人に聞いても、行方はわからないと…
傷がそんなすぐに塞がるって…
太陽を嫌うようになってきたなんて…
それってさ……
無一郎
「鬼…だよ……姉さん…」
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミライ(プロフ) - ゆずポンさん» ちょっと違った無一郎くんを書きたかったんです!wありがとうございます! (2020年3月30日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン - 涙が止まらない! (2020年3月30日 19時) (レス) id: 8320c6e5dc (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 本の虫さん» ありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです! (2020年3月17日 0時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
本の虫(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れさまでした。すごく泣きました。これからも応援しています! (2020年3月16日 22時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミライ | 作成日時:2020年2月15日 23時