洗脳と本心 ページ9
あの人の声が脳内で反響する
「敵は誰〜？」
マサイ
「て、てき……はっ…敵……かはっ……」
「誰〜？」
マサイ
「敵……か、神楽宮…はっ……A…はぁ……」
「よく出来ました」
なんだ…
この人と話してると
自分の中の何かを掻き立てられるような…
抑えていた気持ち
滝のように溢れていく
止めようとしても勢いが凄く
不可能だった
マサイ
「ぐあぁぁっ！くっ…はぁっ…はぁっ……」
「あら、凄いわね〜。憎悪と嫌悪が凄い滲み出てる」
違う…
俺じゃない…
まるで
檻の中に閉じ込められたような…
冷たくて…
暗くて…
手を伸ばしても
光に届かない…
違うよ…
違うんだってば…
俺は
もっとみんなといたい…
1人になりたくない…
あいつと…
シルクと…
いたい…
過去の気持ちを掘り返され
自分を飲み込み
本心が消えていく
まだ意思があるのに…
思ってることと真反対のことをする自分に
恐怖感を覚える
っ！先生！
『やめなさい！何してるの！』
先生…
『彼を解放して！』
お願い…
助けて…
先生と…戦いたくない…
目の前に現れた微かな光に手を伸ばす
お願い…
届いて…！
マサイ
「……！」
足元から徐々に消えかけてる自分
飲まれたくない…
違うのに…っ！
偽りの自分のまま
先生と戦うことになるなんて…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミライ(プロフ) - みさきさん» 有難うございます！ (2019年12月14日 20時) (
レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 今後もとても楽しみです (2019年12月14日 17時) (レス) id: 085f4a1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミライ | 作成日時：2019年12月5日 8時
