火がついた ページ14
嫌だ…
やめてくれ…
口から出るのは
思ってることと真逆の言葉
マサイ
「違う…嫌いじゃないんだ……シルクと出会えて俺は変われた…」
どんなに願っても
言い聞かせても
俺の身体は言うことを聞かない
マサイ
「シルク！？何してんだよ！なんでナイフを捨てた！」
今の俺はナイフを持ってる
シルクは何も持ってない
まずい…
このままじゃ…！
シルク
「マサイ。…うがっ！？」
マサイ
「シ、シルクっ！」
手をどれだけ伸ばしても
シルクに届かない
逃げて！
シルク
「う"っ！？がはっ……あ"っ！……はぁ…」
なんでそこまでするの…
俺なんかほっておけばいいのに…
やめて！
シルク
「マサイ…俺だよ…シルクだよ…大丈夫だから…」
わかってる…シルク
目の前にいるのはシルクだって
首から血を流してもなお
俺に近づいてくる
シルク
「っ！？うっ……ゲホッ…」
俺…
何やってんの…
憎悪を嫌悪を掘り返され
簡単に洗脳されて
シルク…このままだと
シルクが死んじゃう…
俺のことはいいから…
歯止めがきかなくなっていく自分が怖くなった
シルク…
俺を…やってよ…
シルク
「怖いよ、な……今…助け、るよ………マサイ……」
もういいよ…
俺が馬鹿だったって…
諦めかけたその時
シルク
「俺の相棒……」
相棒…
はっ！
諦めかけていた俺の心に火がついた
と同時に
閉ざされていた檻が消え去った
マサイ
「待ってろ、シルク！今行くから！」
洗脳なんぞに
埋もれてたまるか！
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ミライ(プロフ) - みさきさん» 有難うございます！ (2019年12月14日 20時) (
レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 今後もとても楽しみです (2019年12月14日 17時) (レス) id: 085f4a1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2019年12月5日 8時
