紅に染まる魚達 2〈フィッシャーズ〉 (ページ12)

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手が染まるページ12

ぺけたん
「凄い…」

モトキ
「シルクにあんな力が…」

ンダホ
「ちょ！俺ら囲まれてる！」

向こうはシルクに任せよう

さてと

こっちは

ダーマ
「ほら、ちゃっちゃと片付けるぞ〜」

ザカオ
「よしきた！」

背後に感じる真っ黒な気配…

ぺけたん
「はっ！」

「遅い」

あっ！と思い

思わず目を閉じた

「ちぇ、あと少しだったのに」

その声に恐る恐る目を開ける

目の前の光景に目を見張った

何かが俺の方へ倒れてくる

自然と受け止めた

ぺけたん
「も…モトキ…！？」

モトキ
「怪我…ない？」

モトキの背中に触れた途端

手が紅く染った

『あんた…』

俺らの間に入る先生

「ん？どうしたの？姉さん」

『よくも…よくもやってくれたな…』

先生の仕掛ける攻撃をいともたやすく避ける

ンダホ
「2人は一旦退いて！」

ダーマ
「どこかに隠れられる場所があったか分からねぇけど、早く行け！」

ザカオ
「俺らが食い止める！早く！」

ぺけたん
「ごめん！」

モトキを抱えて離れた所へ来た

ぺけたん
「ごめん…ほんとにごめん…俺のせいで…」

モトキ
「ううん……ぺけ、は…悪くない……仲間…でしょ……？」

ぺけたん
「……う、うん…」

"ぐあぁっ！"

何かが物凄い勢いで壁に衝突してきた

砂煙が上がる

収まった時に見えた人影

シルク
「ゲホッ……マサイ…待ってろ！今助ける！」

何度も何度も彼に突っ込んでいくシルク

頑張って

マサイを解放できるのは

きっとシルクだけだから！