俺らが継ぐ思い ページ36
思い出したよ…
全部…
君と過した日々も！
"ありがとう…"
そう言って優しく微笑むA
だんだんと姿が消えていく
シルク
「ま、待ってくれ！」
俺が呼び止めても歩いていくA
は、早い！
走らないと追いつけない！
シルク
「A！君の過去を見たんだ！何百年もの記憶を…俺らには全く想像できない事だった。A！教えてくれ！もしこの出会いが運命なのなら、俺らは何が出来る？君のために…Aが俺らに何を伝えたいのか…」
追いかけて追いかけて
来たところは
本殿の前
"シルク…マサイ……あなた達に会えて本当に良かった……"
マサイ
「A！すまなかった…忘れてたことに…」
"ううん…いいの……"
シルク
「嫌だ！」
"シルク…？"
シルク
「せっかく出会えたのに…忘れるなんて……絶対嫌だ！」
"シルク……"
Aのそばに行く
手に触れようとしても
スカッ…
わかってる…
Aはもう…
ここには居ないから…
目の前にいるのは…
魂だけ…
いや…
俺らが会いたいと願ったからかな…
"泣かないで…"
Aの手が俺の頬へ
触れられることは無いのに
温もりを感じる手…
シルク
「え…あ、あれ……なんで…」
ほんとは今すぐにでも抱きしめたい…
でも…
それは不可能だ…
"私の願い……"
そう言った途端に…
シルク
「A！行かないでくれ！」
マサイ
「A！待ってくれ！」
"ごめんね…もう行かなきゃ……"
そ、そんな…
なんで行っちゃうの…
俺…
まだ君に何も出来ない
何が出来る？
君のために…
何が出来る…
シルク
「マサイ…」
マサイ
「ん？」
シルク
「きっとAは…」
もしAがここに居たなら…
"ここ…私の好きな森だから……"
シルク
「"ここをお願いね"って、言うに違いないよ」
Aが守ってきた大切な森を
俺らが引き継いで守るんだ
もしまた会えた時に
凄いだろ！ここまで大きくなったんだぜ！
って…
自慢できるように…
シルク
「ん？」
手にあった赤い玉が粉々になっていた
俺はそれを、小さな石碑の前に置く
A…両親に会えたかな…
狐の置物がほんのり温かい
まるで…
Aの息吹が吹き込まれてるみたい…
彼女の思いを
俺らが継ぐんだ…
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ミライ(プロフ) - れいかさん» せっかくなので、書こうかなとw (2019年11月3日 23時) (
レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 続きがあるとはおもいませんでした。 (2019年11月3日 23時) (レス) id: 4f7e4ec401 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ×夜霊×さん» ありがとうございます！ (2019年11月3日 10時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - みっこさん» ありがとうございます！ (2019年11月3日 10時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
×夜霊×(プロフ) - 続きですか！？嬉しいです！頑張ってください!!!! (2019年11月3日 8時) (レス) id: 9eea361bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2019年9月28日 22時
