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花が咲くように ページ14

朝起きる

目の前には

俺の大好きな人

寝癖でぴょんと跳ねてる前髪

そっと撫でる



『ん……?』

モトキ
「あっ、ごめん。起こしちゃったね」

『ううん……魁…いいにおい……魁のにおい…好き…』



モゾモゾと動いて

俺の胸に顔を埋める

ふわりとシャンプーの香りがする


スーッとドアが開いたと思うと

こちらを見つめる視線



モトキ
「何、シルク」

シルク
「こっちのセリフだわw昨日寝ようと思ったら俺の寝床取られてたんだからな」

モトキ
「ごめんごめんw」

シルク
「ソファーで寝たから、首痛てぇ〜。寝違えたわw」



顔を洗おうとベッドから起きる



『魁…どこ行くの……』

モトキ
「顔洗ってくるから」

『わかった…』



そんな、寂しそうな顔しないで…

すぐ戻ってくるから

なんだろう…すごい嬉しいw

こんなにもAが俺を頼ってくれるんだもん



モトキ
「お待たせ」

『魁……魁…』

モトキ
「ん?どしたの」

『やだ……離れないで……』

モトキ
「大丈夫。離れないよ」

『居なくならないで……ずっとそばに居て……』

モトキ
「うん。居るよ」



今日は甘々の日かな?



『魁しか……頼れる人いないから……みんなも』

モトキ
「うん…」



その言葉の意味

少し胸が痛くなった…



あの時、俺らは…

いや、特に俺は…

Aを傷つけた…

両親からも愛されなかったAは

もう味方になってくれるのが

俺やシルク達しか居ない


きっと…

Aは…


【愛】が欲しいんだと思うから


そう思うから…



モトキ
「A、こっち向いて?」



目を見ると少し赤くなってた



モトキ
「泣かないの。大丈夫。もう傷つけない…ずっと居る…絶対離れないから…」

『うん…』



そっと涙を拭うと

花が咲いたように笑ってくれる



モトキ
「今日さ、デートしない?」

『え…デート?』

モトキ
「行きたいなって」

『うん…!行きたい!』

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ミライ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2020年3月29日 0時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
レモン - とても面白かったです!最高の作品をありがとうございました! (2020年3月29日 0時) (レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 龍火さん» 有難うございます!そう言って頂けて嬉しいです!(神ではないですw) (2019年11月26日 23時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
龍火 - 完結おめでとうございます!最高でした!他の小説たくさん見てます。やはりミライさんは神です!いつも応援しています!お疲れ様でした! (2019年11月26日 23時) (レス) id: c49755fab2 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ゆっずーさん» ありがとうございます! (2019年11月17日 11時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2019年8月17日 10時

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