解けゆく心〈フィッシャーズ〉

なりかけてたかも ページ11

車に乗った









モトキ
「靴脱ごっか」

『うん…いて……いっ…』

モトキ
「大丈夫？」









足首にそっと触れると

とても冷たかった

多分…このままだったら凍傷になりかけてたな

冷たくなってたこともあって、感覚が分からなくなってきたのか…









モトキ
「ホッカイロ、置くよ？」

『なんかジンジンするね…』

モトキ
「よいしょ…これでどう？」









少しでも温まるように

Aに上着をかけた









『いや…いいよ。魁が寒くなっちゃうから…』

モトキ
「俺は大丈夫」

『だ、だめだよ…』









いいよ、だめだよ…

これが何回も続いた…









モトキ
「上着、着させて？」

『はい…』

モトキ
「2人でね」









Aの上着を肩にかける

んで、バックハグ









『あったかい…笑』

モトキ
「A、ポカポカだ笑」

『楽しかったよ…！ありがとう』

モトキ
「ううん。楽しいって言ってもらえてよかった！大好き！」









俺の胸の中にすっぽりと埋もれてるA

前にかけてる腕に、Aが手を置く


そっと…

左頬に…

ちゅっ………


俺の顔を見て、真っ赤になったA









『えっ……あっ………か、魁？』

モトキ
「俺…こういうの好きな人にしかやらないんだ」









ふわっと微笑み、抱き返してくれた

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