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倒れ込んできた ページ29

念の為、今日だけ入院して点滴を打ってもらう



モトキ
「はぁ…」

シルク
「どうした、ため息ついて」

モトキ
「俺…何やってんだろうって…」



外は、もう真っ暗だった

待って

俺がいる病院って…



マサイ
「お、おい!モトキ!」

シルク
「どこ行くんだよ!」



はぁ…はぁ…

やっぱり……



モトキ
「ここ…同じ……」



隣の部屋の番号は…303号室…

その名札には

『獅子王 A』と書いてあった

ドアを開ける



モトキ
「居ない…」



後ろからシルクとマサイが走ってくる



シルク
「休んでろってば…」

マサイ
「まだ動かない方がいい…あっ!ちょっと!」



2人の声も聞かず

Aがいるであろう…

リハビリステーションへ



モトキ
「っ!邪魔!」



点滴を無理矢理取った

針が刺さってたところから血が流れる

ジンジンと痛い



モトキ
「はぁ…はぁ……Aは…あっ、いた!A!」



大声で呼ぶと、Aはこっちを向いた



『か、魁…!?その格好は…?』

モトキ
「A!ごめん…俺!」

『来ないで!』

モトキ
「っ……」



"来ないで!"

やっぱり傷ついてたんだ…

俺のせいで…

泣きたくない…

大好きな人の目の前でなんか…

でも…



モトキ
「っ……ご、めん…ほんとに……謝っても許されないよね…わかってるよ……わかってる……だから……」

『待ってて…!』

モトキ
「えっ…?」



1番端へ車椅子を転がす

すると…



モトキ
「A…!?」



補助無しで

Aが歩いてる…!



『あっ……!いったた……』

モトキ
「A!」

『来ないで!』

モトキ
「っ……」

『そこまで…必ず行くから……』



震える手で起き上がって

懸命に…

一歩一歩歩いてくるA



シルク
「A…!」

マサイ
「す、凄い…!」



あと少し!



『いっ……!』



足元が縺れて転んだA

手を差し伸べようとしたけども

やめた

何故って?



『あと、少し…最後、まで…自分の力、で…』



そして……



モトキ
「A…」

『はぁ…はぁ…か、魁……』

モトキ
「A!大丈夫!?」



俺の胸に倒れ込んできた

額が汗ばんでいる

凄い…

凄いよ…

そっと、手を頭に置いた



モトキ
「A…よく頑張ったね…」

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ミライ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2020年3月29日 0時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
レモン - とても面白かったです!最高の作品をありがとうございました! (2020年3月29日 0時) (レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 龍火さん» 有難うございます!そう言って頂けて嬉しいです!(神ではないですw) (2019年11月26日 23時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
龍火 - 完結おめでとうございます!最高でした!他の小説たくさん見てます。やはりミライさんは神です!いつも応援しています!お疲れ様でした! (2019年11月26日 23時) (レス) id: c49755fab2 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ゆっずーさん» ありがとうございます! (2019年11月17日 11時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2019年8月17日 10時

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