1人の姉と7つ子の俺ら〈フィッシャーズ〉

うるさい日常 ページ2

シルク
「姉貴！俺のスマホ知らね？」

『はぁ？知らねぇよ？』

シルク
「ほんとか？」

『知らねぇって言ってっから。ポケットの中は？』



ゴソゴソ……



シルク
「ねぇぞ」

『枕の下は？』



バタバタ……



シルク
「ありました……」

『自分の不注意だろーが！うちが弄るわけないだろ！？』

シルク
「ごめんなさい……」



ほら、聞いた？

俺らの姉……怖いだろ？

でも……すっごく優しいんだw

全然想像つかない？

まぁ……姉貴は元ヤンって言ってるけど苦笑



ザカオ
「姉貴！俺のキャップ知らない？」

『あ。あれザカオの？モトキー、そっちにない？』

モトキ
「俺のところ？あ！この黒いのか！俺のじゃないから誰のだろうって思ってたw」



口は悪いけども……

めっっっちゃ優しいんだ

さっきも聞いたって？

何回も言いたいんだよw

俺らがこうやって学校を卒業して

普通に暮らせてるのは

姉貴のおかげなんだ



シルク
「姉貴」

『ん？』

シルク
「いつもありがとな」

『え…』

シルク
「お、俺……なんか、変な事言った？」

『明日は……大雪か？』



ほらw

こんな風に言うんだけど

実際は嬉しいんだよな？



『おい…』

シルク
「は、はい……？」

『心の声がダダ漏れだわ！』



ほんとは照れてるくせに〜w

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