メンバーにたった一人の女の子～過去編～（ｆｓ×暗殺教室） (ページ26)

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精神の時間ページ26

『時間があるって？もう卒業まで、数ヶ月なのに……時間なんかない……それなのに何も無い自分が嫌だ……』

同じことを言ってるようだ…

余程、彼女の中で重くのしかかってるのだろう…

『夢なんて…何も無い……何も無い………何も！っ？』

ぺとっ、とタコの触手が彼女の頭に乗っかる

殺せんせー
「思い詰めることはありませんよ。誰にだってそう思う時はあるんですから」

『でも……』

殺せんせー
「では。君に先生からの特別な宿題です。迷っていてもいいので、高校へは必ず行きなさい。卒業したら合格とします。そして、報告しに来てくださいね。報告の内容は自由です」

『……なんでですか…なんでそこまでするんですか…？』

殺せんせー
「生徒の迷いも悩みも紳士になって聞く…これも教師の役目です。間違えそうになったら手助けをする、決めた道なら全力で応援する…そういうことです」

『せ、んせ……』

ドサッと、目の前で雲母さんが倒れ、タコが支えた

殺せんせー
「かなり追い詰めていたようですね…不安定だったようです……」

腕の痛々しい傷跡が物語っている…

渚
「殺せんせー！雲母さんは？」

『雲母さんを保健室まで運んであげてください』

渚
「わかっ「わかったよ」…業……」

赤羽くんが、雲母さんを抱え保健室まで運んで行った