私の世界とみんなの世界〜その後の世界〜〈フィッシャーズ〉

争い ページ19

『あと他に怪我してる人は？』

「一通り手当は終わりました！」

『わかった。悪化したりした場合はすぐに呼んで！』

「わかりました。ありがとうございます！」

城に戻ると…

『な、何？……』

「ダーマ様！しっかり！」

「すぐに医務室へ！」

ダーマ…？！

嘘……

『セレンシア、ここで待ってて』

……

医務室へ急ぎ、ドアを開けて中に入った

ダーマ
「あ……女王様……」

『何が……』

「これをお飲みください。解毒薬です」

『えっ……解毒薬…』

ダーマ
「うっ…苦っ……」

「かなり強めに作ったのでもう少ししたら効くと思います」

医師は出ていった

ベッドで横になってるダーマの側へ

ダーマ
「女王様…すみません。こんな情けない姿を…」

『ううん…そんなことない。解毒薬って…どういうこと？』

ダーマ
「敵の矢が放たれて腕に……その先端部分に毒が塗られてたので…」

『……そう。じっとしてて』

ダーマ
「な、何をなさるのですか？」

手をかざし念を送る

ダーマ
「凄い……傷が」

ゆっくりと包帯を外し傷口を見て言った

『毒の方はわからないから……まだ起きてはダメ……』

出ようとすると、腕を掴まれた

ダーマ
「どこへ行くのですか？俺もお供致します」

『ダメ。寝てなさい』

ダーマ
「ですが！」

『これは命令なの！それに……あなたの両親が、無理しすぎてると怒るって言ってるから…休みなさい』

ダーマ
「……」

『ザカオはまだ向こう？』

ダーマ
「…はい」

部屋を出て向かうは、ザカオのところ

『セレンシア！(ピー！)』

口笛を鳴らし、セレンシアを呼び、ザカオの元へ走った

『やっぱり、平和になったとしても…少しの争いはあるのね……』

大丈夫→←毒の矢

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す