私の世界とみんなの世界〜その後の世界〜〈フィッシャーズ〉

毒の矢 ページ18

ダーマ
「おりゃっ！」

戦力はそこそこなくせに…数が多い…

「ダーマ様！危ない！」

ダーマ
「うりゃっ！人の心配はいい！倒すこと、護衛することに集中しろ！」

「は、はっ！」

す、少し押されてるか……

ザカオ
「ダーマ！」

馬に乗りながら、さっそうと現れた

ザカオ
「大丈夫か！少し押されてるな…」

ダーマ
「あぁ……でも！お前が来てくれたおかげで形勢逆転だな」

ザカオ
「女王様は向こうに残って傷の手当をして下さってる。俺がお止めしたんだ。守るためにも」

ダーマ
「それが一番だ。ありがとな」

ヒュン！

あれは！

矢の中の1つがザカオ目掛けて飛んできていた

ダーマ
「危ねぇ！」

ザカオを突き飛ばした……くっ！

腕を掠った…

いや…刺さった

ザカオ
「うおっ！……だ、ダーマ！」

あっ、これ……やっぱりだ……

矢の先端部分に毒が塗られてる…

立ってられず膝をついた

「ダーマ様！しっかりなさってください！」

ダーマ
「こ、これしき……(バキッ！)」

矢を引き抜き、折った

ザカオ
「ダーマ！一旦下がれ！あとは俺らで片付ける！」

ダーマ
「い、いや……いける…」

ザカオ
「バカを言うな！逆に狙われる！意地を張るのもいい加減にしろ！いいから下がれ！」

ザカオがこんなに言うなんて……

ダーマ
「悪い……」

ザカオ
「お前ら！気を抜くなよ！」

「はっ！」

「ダーマ様！こちらへ！」

「城へ戻ります。しっかりお掴まりになってください！」

馬に乗って、城へ戻る

どんな人が乗っても走れるようにしててよかった…

痛む腕を抑え乗ってたが、耐えきれず共に乗ってた部下に寄りかかった

「！？ダーマ様！もうすぐで着きます！」

悪い…そんなに持たねぇんだ……

ザカオ…大丈夫かな……

面と向かって言われたわ…意地を張るのやめろって…w

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