1人の姉と7つ子の俺ら ３〈フィッシャーズ〉

溜め込むの禁止 ページ27

ダーマ
「姉貴…飛び込んできてくれたのは嬉しかったんだけど…猫の毛吸ってないかな…」

モトキ
「アレルギーだもんね…でも、猫は軽い方？」

ダーマ
「鼻がずぴずぴするとか言ってたけどなw」



ソファーで寝てる姉ちゃん

泣き疲れて寝ちゃうなんて…可愛いw

でも、本人の前では言えないw



ぺけたん
「30分くらい寝かせてあげる？」

ンダホ
「そうだね」



一目散に、姉ちゃんのそばに

頬には、まだ涙が流れたあとがあった

30分くらい経って、姉ちゃんを起こす



マサイ
「姉ちゃん、夕飯食べよ？」

『ん…寝てた？』

ンダホ
「さっき物凄い泣いて、疲れて寝ちゃったんだよw」

『そうだっけかwよし、食べよっか！』



器に盛り付けて、青ネギをちらす



モトキ
「ほらー、持ってって！シルク！ぺけ！スマブラ終わり！」

シルク
「ちょ、あと少し！」

ぺけたん
「お互いワンスト！」



んで、「うわぁー！」と、ぺけの叫び声を聞いたw

負けたんだなw



『じゃ、手を合わせて』

「「「『いただきまーす！』」」」



よく、1人で背負い込むのは俺らの悪い癖

俺も、悩んでたり苦しかったりした時…

なんか言うのが恥ずかしくて…

言えなくて…

でもみんなは、すぐに気づいてくれるんだ



『もう溜め込むの禁止ね。ルール決めよっか』



姉ちゃんの一言があったから

楽しいこと嬉しいこと

辛いこと苦しいこと

色んなことをみんなで分かち合う

誰も破ったことなんてないんだ



ぺけたん
「姉ちゃん！俺ギター弾けるようになった！」

『まじ！？聴きたい！』

ぺけたん
「じゃあ、夕飯食べ終わったら、1曲弾く！」



実は俺も、音楽とか作る

そんときも必ず

「姉ちゃん！曲出来た！聴いて！」

って、一番最初に聴いてもらう

『よく作れるよね〜。うち全然出来ないからw』



夕飯を食べ終えて、姉ちゃんと食器を片す

終わると、ぺけが

「早く早く！」

と、急かすから

『待って待ってw』

って言いながら、階段を上がってった

ドアを開けてるのか、メロディーが聞こえてくる

あと、拍手もw

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