1人の姉と7つ子の俺ら ３〈フィッシャーズ〉

急ぎザカオがいる会場へ ページ13

次の日、アレルギー検査の結果が出た



「検査結果からだと…猫とカニにアレルギー反応が出てます」

『猫！？』

シルク
「ヒカキンさん、まるおともふこが居たね」

モトキ
「やっぱり、カニか…」

『それだけですか？』

「はい」



結果を聞き終えて、部屋に戻る

あ、仕事…休んじゃったな……

パソコンで話すか



マサイ
「何してんの？」

『仕事の連絡しよっかなって』



パソコンのスイッチを入れる



「はい」

『もしもし、魚嶺です』

「う、魚嶺さん！？大丈夫ですか！？」

『もう大丈夫。心配をかけてしまいごめんなさい。明日退院出来る。今日の会議、前回言ったことと意思は変わらないから、それを先方に伝えてください。終わったら伝えてください』

「わかりました」

『こっちでも仕事しちゃうから。何かあれば連絡してきて』



カタカタと作業する

その様子を覗き込んでくるシルクとマサイとモトキ



シルク
「すご！」

マサイ
「こんなことやってるんだ〜」

モトキ
「めっちやパソコン得意じゃん」

『仕事柄、身につけないといけないことがあって…めっちゃ、覚えたね。もちろん編集もできるからw』



ふと、スマホを立ち上げた時に

ザカオのツイートが目に留まる



ザカオ
「行ってくるぜ！」



今日……まさか！

慌てて、病室を出た



マサイ
「姉ちゃん！どこ行くの！？」

『マサイ！車出せる！？』

マサイ
「え？」

『ナビはうちがやる！』

モトキ
「ちょっと待ってよ！どこ行くつもり！？」

『今日…ザカオの大会…見に行くって約束したから…』

シルク
「ほら！コート！マサイ！車！俺らも行こう！」



看護師さんに途中で会い、事情を説明した

なんとか、許可をくれたみたいw

うちの格好は病院服にコートを羽織ってるって感じの…

マサイに運転してもらい、うちは助手席に座って

会場へと急いだ

大会の準決勝→←両隣にいる2人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す