oasis. (ページ34)

今日:41 hit、昨日:29 hit、合計:44,537 hit

ファイナル・裏側ページ34

.

もう心臓の音がうるさいくらいに鳴っている。こんな大型の公開オーディション受けるの初めてだし、めちゃくちゃ緊張してるに決まってる。

木全「アハハ！Aちゃん手と足一緒に出てrｵｴｯ」

「あびゃ、翔也落ち着いて…落ち着いて…」

木全「ｳｯ…摩ってくれる手が震えすぎて気持ち悪くなってきた」

キングオブ緊張の翔也と一緒に緊張が止まらなくなっていた。

來良「そこまで緊張してる奴おったら逆に緊張飛んでくわ」

「らっ、來良…グラマス楽しみにしししてるねね…」

來良「Aちゃんってそんな緊張しいやったっけ？ｗ」

そら緊張もするわぁ！

井上「Aちゃん、ちょっとええ？」

「んぅ？何、港人」

井上「俺、グラマスやけどエール欲しい」

やけに真剣な港人の目。

さてはこやつも緊張して……！

私は港人を力の限り抱きしめた。

「グラマスだろうがヤングだろうが頑張るの！国プと落ちちゃった練習生達と、自分の夢の為にがんばるの！！」

包まれてる、港人の匂いに。

腕をまわした背中をばちばちと叩いて喝をいれた。

体が離れて、ぱちりと視線が合った。わたしのだいすきな八重歯が覗く。

井上「ホンマに、顔はええよな」

「か、顔"は"？」

井上「…悔しなってきたわ」

最後に、ぎゅううっと抱きしめられて密着する。それから体が離れて、お互いにまた目を合わせてハイタッチした。

.