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前を向く ページ33

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順位発表式、

無事に21人に残れて安心したのもつかの間、次のデビュー評価にむけての収録が行われるらしかった。


この場に、ヒチョンくんがいないのが慣れなくて少し寂しい。

いやだめだ、前を向かなくては。


約束を果たすんだ。

2曲の課題曲を繰り返し見た。でも一目見て惹かれたあの曲で、私は評価に臨みたかった。


下位の子から自分のやりたいパートを選んでいくシステムだった。

ありがたいことに順位も一桁で、自分のやりたいパートを選べる。


「このシステム残酷すぎるぅぅぅぅ」

本田「いいんだよA、好きなとこ選ぼ」

「はぁぁ…ごめんなさい、うぅぅ…」


ひとまず、やりたい曲を選べました。うう…胃が痛い…。





大きい会場で、お客さんも入れて全国放送。

いつもと違うけど、私がやるべきことはいつもと同じだ。


決意がまた固まった矢先に、ヨンフンくんとユンドンくんも辞退するというのを聞いた。


「はぁ…ズタボロだ…」


祥生がずっと背中を撫でてくれてた。手強いライバルだったけど、ずっと一緒に戦ってきた仲間でもあった。

受け止め方はそれぞれだけど、私は追い打ちをかけられてしまった気になっていた。


川尻「A、練習しよう」

「うん…練習…、練習……」


みんな優しくしてくれたけど、蓮ちゃんとやすぽんは違った。

私に喝を入れてくれてるようで、それがわかって、前を向かなければ、と。


本田「Aがペットボトルを頭に乗せながら踊るそうです」

「うわああごめんそれは無理です!」

本田「辛気臭ぇ」

「はい…がんばる、がんばるしかない!」


そう、私はステージに立つんだ。


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ファイナル・裏側→←キム・ヒチョン



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作者名:える | 作者ホームページ:https://nanos.jp/tqmmm/  
作成日時:2021年12月20日 1時

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