6.忘れられない ページ6
時刻は既に深夜2時を回っていた
バイトが終わり、
賄いのトマト鍋を囲む
他愛もない話を繰り広げていると
亮くんの携帯電話が鳴った
渋い顔をして亮くんは席を立つ。
「…──バイト終わって賄い食べてる、」
微かに聞こえる亮くんの声を耳に、
村上さんと鍋を食べる
「嫉妬深い彼女がいると大変やなあ笑」
「そうですね笑」
帰路が反対の村上さんとは店の前で別れて
同じ方面の亮くんと
ふたり並んで歩き始める
「怖くない？」
「え？なにが？」
突然のことに内容が読めなくて
思わず聞き返した
「あんな深夜に、俺が何してるか電話で確認してくるんやで？」
「う、うん…」
「もう束縛なんて嫌やねん。普通の子と付き合いたい」
冬の夜は、外気が
きりりと肌を刺すように張り詰めている
「ウチ来てや」
「えっ…」
それはまるで私が求めていた言葉だった
あの日から 亮くんの温もりが
求められているという その感覚が
忘れられないのは事実
「課題でインタビューするのがあんねん。Aに手伝って欲しい」
「うん、いいよ」
真面目なんだな、
って感心してる私は馬鹿だ。
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なの(プロフ) - とても好きなお話です。2のパスワードはどこで知ることができますでしょうか？更新楽しみにしております＾＾ (2018年11月27日 22時) (
レス) id: 9ea4677c9f (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 曖昧で切ない関係性がリアルで本当にどこかにいそうな2人だなと思いました。更新停止中ですが続きがあれば楽しみにしてます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: dd45f2a15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代 | 作成日時：2018年3月14日 19時
