30.仲良し ページ30
さっきのバーを出て、
バイト先のすぐ近くにある、
村上さんの同級生が経営しているという
小さな居酒屋に入った。
「よおヨコ！あれ、今日は見たことある奴多いなあ」
村上さんの飲み仲間で店内は賑わっていて
すぐに村上さんはそっちに行ってしまった。
亮くんもこのみせにはよく来るのか、
店内にいるお客さんに挨拶して
カウンターの一番奥の席に座った。
どうしていいかわからず
入口で立ち止まっていると、
「Aちゃん？」
「え？」
「村上と亮からよく話は聞いてるよ、はじめまして」
「あ、はじめまして」
村上さんの同級生という
横山さんが話しかけてくれた
わたしも、亮くんの隣に腰掛ける。
「女の子やから、甘いお酒の方がええのかな？ジンハイしかないけど飲める？」
「はい、頂きます」
綺麗な顔をしてるうえに優しいなんて
横山さんはきっとモテるんだろうな
店内にいるひとはみんなフレンドリーで
流石村上さんの飲み仲間という感じ。
初対面の私にもたくさん話しかけてくれた。
私がトイレに行って戻ってくると
亮くんが私が元いた席に座っていて
今度は私が一番端の席に座る。
「ふう〜ん、Aちゃんは亮と同い年なんだ」
「そうなんです」
「じゃあ、大学一年生？」
「はい」
「Aちゃんは彼氏とかいるの？」
「いないんですよね笑」
「あ、俺、トイレ」
亮くんが席を離れるときに
腰に亮くんの手が触れるから
反射的に少し、跳ねてしまう
「亮と仲良いんだね」
「え、まあ、はい」
曖昧な返事をしてしまったのは
私が一方的に亮くんを想っているだけだから。
ふと、村上さんの方を見ると
飲み仲間たちにシャンパンを飲まされていて
楽しそうな姿に笑みがこぼれた。
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なの(プロフ) - とても好きなお話です。2のパスワードはどこで知ることができますでしょうか？更新楽しみにしております＾＾ (2018年11月27日 22時) (
レス) id: 9ea4677c9f (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 曖昧で切ない関係性がリアルで本当にどこかにいそうな2人だなと思いました。更新停止中ですが続きがあれば楽しみにしてます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: dd45f2a15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代 | 作成日時：2018年3月14日 19時
