29.カウンター席 ページ29
2人に連れられてやってきたのは、
小さなビルの二階にあるバー。
「お、信五ちゃんいらっしゃい」
お洒落な感じのマスターが
カウンター越しにお迎えしてくれた
「わあ、すごい」
「んふふありがと」
洒落た店内にはうちのバイト先とは比にならないほど
大量のお酒が置いてあって、驚いた。
こんなに多くのお酒を一度に見たのは初めてだった。
奥から村上さん、亮くん、私の順に
カウンター席についた。
慣れた感じでお酒を注文する2人を見て
ぼーっとしていると、
「Aは？何飲む？」
「あ、えっと」
バーなんてはじめてだからよく分からない。
「君がAちゃんなの！みんなからよく話聞くよ〜」
「そうなんですか」
「甘いお酒すき？」
「はい」
「じゃあ、お任せで作ってみるね」
マスターが声をかけてくれて
お任せでお願いした。
「Aちゃんはこれね、ピーチフィズ」
「ありがとうございます」
ふわり、微かに桃の甘い香りがする。
「俺次はアレが良いな、コップに塩付いてるやつ」
「はいはい、すぐに出すから待っててね」
「亮今日めっちゃ飲むやん笑」
「そんな飲んでへんよな？A」
「え、うん？」
「なんやねんお前ら、カップルみたいやな」
村上さんのその一言に胸が弾むほど嬉しかったり
トイレに行くたびこまめにリップを塗り直したり
ああ、やっぱり私は、
亮くんのことをひとりの男としてみているんだ。
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なの(プロフ) - とても好きなお話です。2のパスワードはどこで知ることができますでしょうか？更新楽しみにしております＾＾ (2018年11月27日 22時) (
レス) id: 9ea4677c9f (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 曖昧で切ない関係性がリアルで本当にどこかにいそうな2人だなと思いました。更新停止中ですが続きがあれば楽しみにしてます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: dd45f2a15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代 | 作成日時：2018年3月14日 19時
