24.夜行バス ページ24
『ケーキありがとう！気をつけてな！』
『どういたしまして！』
美容院を出てケータイを開くと
ディスプレイに亮くんからの通知が映し出されて
すぐさま返信をする。
この日の夜から高校時代の親友と
夜行バスで京都旅行に行く予定で、
朝から亮くんの家に行って昼は美容院、夜に夜行バスで京都に向かうと、とても多忙な日になった。
親友と駅で集合した時からすでに楽しくて
携帯を見る暇もなく過ごしていた。
夜行バスに乗ると、集合してからずっとハイテンションでいたせいか疲れが出てすぐに眠ってしまった。
座って眠ってたから体に痛みを感じて
目を覚ますと、時刻は深夜1時を過ぎている
『京都 たのしい？』
『まだ夜行バス乗ってるところだよ』
眠たい目を擦りながら
亮くんに返信をする。
『今からショートケーキをいただく！
一緒に食べれるように2つ入り買ってきてくれたん？』
『それしか売ってなかった、おいし？』
『一緒に食べればよかったごめんな』
『美味しいよありがとう』
にこにこの絵文字付きのメッセージに
胸の奥がきゅんきゅんと締め付けられる。
さっきまで身体中が痛くて寝づらいから
少しイライラしてたのに
亮くんからのメッセージだけで幸せな気分になる。
まるで魔法みたいだな
なんて思いながら暗い夜行バスに揺られて
また 眠りについた。
京都をじゅうぶんに堪能してホテルにチェックイン。
思っていた以上に豪華な客室にテンションが上がる。
友達がお風呂に入っている間
暇をしているとケータイが鳴った。
亮くんからの通知で
思わずケータイに飛びつく。
『京都どう？』
『楽しいよ！めっちゃ寒いけど！』
『いいなー行きた』
『今からおいで』
『行けるなら行きたいわ』
『来てー！』
『ほんまに行きたい』
『楽しいよ！おいで！』
『行こうかな笑』
お互いにトーク画面を閉じないから
メッセージを送った瞬間に既読がつく。
こんな何気ない会話でも
嬉しくて、楽しくて、
頭がふわふわする。
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なの(プロフ) - とても好きなお話です。2のパスワードはどこで知ることができますでしょうか？更新楽しみにしております＾＾ (2018年11月27日 22時) (
レス) id: 9ea4677c9f (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 曖昧で切ない関係性がリアルで本当にどこかにいそうな2人だなと思いました。更新停止中ですが続きがあれば楽しみにしてます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: dd45f2a15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代 | 作成日時：2018年3月14日 19時
