19.幸福感 ページ19
気張りすぎたせいか、
日付が変わる前に寝てしまっていた。
目が覚めて時計を見るとまだ朝の7時30分
体は疲れが溜まっていて、
なんだか少し重たく感じる。
何気なく携帯を開くと、
『祝ってくれへんの？』5:23
『起きてへんの？』5:27
《不在着信》7:05
『起きてバイトまでうちこれるなら来る？』7:07
亮くんからの通知で胸が飛び跳ねそうになる。
まだ寝ぼけたままの状態で、
胸を弾ませて、電話をかけ直した。
「あ、A、おはよう」
「おはよう」
「寝てたん？」
「うん、今起きたところ」
ワンコールで繋がった。
寝起きで声が掠れて少し恥ずかしい。
「うちくる？てか、来て欲しいねんけど、」
「でも私今日バイトだよ」
「嫌やったらええねんで、少しでも良いから来て欲しい」
「うん、じゃあ、行く」
急いで布団から飛び出して
服を着て、メイクをして、髪を巻いて。
家の近くのコンビニで
ショートケーキを買って亮くんの家へと向かう。
こんな朝っぱらからショートケーキを買うから
店員さんには変な目で見られたような気がするけど
いまはそんなの気にならないくらい舞い上がってる。
「ありがと！気をつけてな」
「着いたら勝手に入ってきて」
体がふわりと浮いてしまいそうなくらいの
幸福感が押し寄せて来る。
自然と足取りも軽くなり、
あっという間に亮くんの家へ着いてしまった
ドキドキと心臓が鼓動し始めたのに
気付かないふりをしてインターホンを鳴らすと、
スウェット姿の亮くんが出てきた。
「勝手に入ってきて良かったのに」
「一応、ね」
お邪魔します、とポツリ呟いて
シャンプーの香りがする亮くんに続いて廊下を歩く。
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なの(プロフ) - とても好きなお話です。2のパスワードはどこで知ることができますでしょうか？更新楽しみにしております＾＾ (2018年11月27日 22時) (
レス) id: 9ea4677c9f (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 曖昧で切ない関係性がリアルで本当にどこかにいそうな2人だなと思いました。更新停止中ですが続きがあれば楽しみにしてます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: dd45f2a15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代 | 作成日時：2018年3月14日 19時
