1.はじまり ページ1
それは12月23日
ナイフのように鋭い風が吹く、寒い日だった
「「カンパーイ！」」
営業後の店内に
乾杯の音頭が響き渡る
私がこの居酒屋でバイトし始めたのはつい3ヶ月前で
そこまで皆と親しいわけじゃないから
お酒を飲んで もつ鍋をつついていた。
バイトの7人中4人は潰れてしまい、
残りの3人でカラオケに移動して2次会を開くことに。
カラオケに移動するも、誰も歌う気配は無く、
1次会と同様に バイトの亮くんの恋バナで持ち切りだ
それは、亮くんの彼女モモちゃんからの電話で
亮くんの携帯電話が鳴り止まないから。
「あ、また鳴ってる」
先輩の村上さんが、亮くんの携帯を見て笑う
携帯を持って部屋の外へ出たと思ったら
5分もしないうちに亮くんはもどってきた
「おまえらラブラブだね」
「やめてくださいよ、笑」
地元に残って就職したモモちゃんと、
上京してきた亮くん。
彼女の束縛がキツくて別れたいらしい。
「心配やからって束縛して来るけど、俺、大学で女友達1人も作ってへんし」
自慢じゃないけど、って付け足して亮くんは笑う
お酒も進み、村上さんも潰れてしまって
私もそろそろ限界が近づいていた
カラオケを出て村上さんを途中まで亮くんと送る
「俺タクシーで帰るけど、Aも乗ってく？」
この時、亮くんの言葉に甘えたのが
私の何の変哲も無い生活を狂わせた
この時、ふたりでタクシーに乗り込んだのが
すべてのはじまり。
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なの(プロフ) - とても好きなお話です。2のパスワードはどこで知ることができますでしょうか？更新楽しみにしております＾＾ (2018年11月27日 22時) (
レス) id: 9ea4677c9f (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 曖昧で切ない関係性がリアルで本当にどこかにいそうな2人だなと思いました。更新停止中ですが続きがあれば楽しみにしてます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: dd45f2a15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：代 | 作成日時：2018年3月14日 19時
