困ります、お嬢様。【鳳えむ】 (ページ3)

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３話です、お嬢様。ページ3

……………偵察、と言っても、そんな怖い事はしない。

私の仕事は、お嬢様の世話と、身の回りの安全の確保。

だから、万が一お嬢様に危害を加える方々がいた場合は、直ちに処理をしなければいけない。

いや、殺すとかそんな事はしないけど。

よって、今日、ショーのキャストさん達がもしお嬢様に危害を加えると判断した場合、即座にやめてもらう。

お嬢様は誰にでも少し優しすぎるので、私が守らないと。

｢月ちゃん！早く準備しないとー！！」

『え、あぁ、はい。』

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あたしには、とーっても大好きな子がいる。

それは、今目の前でご飯を食べている、月ちゃん。

お兄ちゃん達や司くん達も、ショーを見に来てくれる人達もとっても大好きだけど、なんだか月ちゃんは少し違う。

なんだか、月ちゃんのことを考えたり、月ちゃんを見てると、胸がきゅーーってするんだっ！

あたし、知ってるんだよ？

これ、恋って言うんでしょ！！

だから、月ちゃんに大好きって言ってみたんだけど、月ちゃんは顔まっかっかにするだけで、なんにも言ってくれなかったの。

でも、その顔がとってもわんだほいでかわいかったから、毎日言ってるんだ！

…………………………でも、最近なんだか変なの。

月ちゃんがあたしだけのものになったらいいのにって、あたしだけ見てくれたらいいのにって考えちゃって。

みんなを笑顔にしたいのに、月ちゃんがまっかっかになってるところとか、泣いてるところとか、見たいなって思っちゃうの。

もちろん、月ちゃんのわんだほいな笑顔も大好きだよ？

だけど、怖がったり泣いたり恥ずかしくなったり逃げたくなったりしてる月ちゃんがもっと見たくて……………。

何だか変、だよね。