私の居場所は忍術学園

ぎこちない雰囲気 ページ39

浜サイド

今は食満先輩と忍術学園の外、いわゆる門の前に立っている

何故なら､、
ーーーーー
『一つ提案なんですが、明日委員会で遠足に出かけるのはどうでしょう？』
、

『私が下級生達を説得するので、心配なさらず』


何故Aさんは俺たちを見放さないでくれているのか
がとても理解できない

食満「わかった、ありがとう。」


浜「Aさんは、何で、、
何もありません。」

動揺が抑まり俺は、疑問を彼女にぶつけようとした。
でもこの行動一つで記憶が戻ってしまうかもしれない

怖くなった俺は、誤魔化した。
ー
Aサイド

今、私は用具委員会の子達から死角の場所になんとか隠れている

昨日の夕方、私は下級生に案を投げ掛けた
拒絶することはなかったけれど

表情からして、あまり嬉しそうではなかった
特に平太くんが

あの時の平太くんの怒りを含めた声色が、脳裏を過ぎる


『(でも、私此処に来たの初めてなのに、みんな何故私を知っているかのように話すのだろう)』


複雑な気持ちを抑えた、その瞬間

用具委員会が全員揃った。


食満「来てくれて有難う、作兵衛、平太、しんべヱ、喜三太」

浜「じゃあ、行きましょう。」

ーーーーー
広大な草原にて、自然の香りが鼻を突く

またもや死角となる場所で隠れ、様子を伺う


食満「此処覚えているか？作兵衛、しんべヱ、平太、喜三太」

富松「はい、来るのは久しぶりですね」


なんだかぎこちないな、私までむずむずしてくる。
なんかきっかけになるもの、、もの


喜三太くんって“ナメクジ”持っていなかったっけ

何故かわからないけれど、喜三太くんが抱えている壺から
生物の気配が感じとれた

ナメクジという確証など決して無いのに、直感が指し示している。

ふと妙案が思い浮かんだ

『(ナメクジさん、協力して、、)』
ーー
山村喜三太サイド


今、食満先輩と浜先輩を前にしている
話したくて仕方なかったのに、いざ目の前にすると怖くなっちゃう


山村「あれ、？ナメクジさんがいない！！」

気持ちを落ち着かせようと、抱えていた壺を開けた
中は空で、一匹もいない


浜「本当か！？今すぐ探し出してこよう」

食満「そうだな、俺たちがなんとかする。だからお前達は待っていろ」

、
、
先輩方が気を遣ってくれている
こんな先輩嫌だ、不自然な先輩なんか変だ

先へと歩みを進める先輩を呼び止めようとした次の瞬間


？？「食満先輩、浜先輩。置いていかないで下さい！！」

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