私の居場所は忍術学園

まさか方向音痴？ ページ28

夕方頃になって
襖から漏れる夕日の橙色が時刻を表している
仕事が終わって疲弊しきった体を休めた

山本「あの子楽しめたかしら」

私は彼女の自室へむかう、そして声をかけた
返事が帰ってこない、嫌な予感が背筋を冷たく流れる

山本「A、開けるわね」
意を決して開けると予想通り、彼女の姿はなかった

小松田くんに問いかけるも、まだ見ていないらしい

山本「Aってまさか方向音痴、、、？」
推測してみると、彼女は方向音痴ではないかという解が出る、私はすぐさま町へと足を運ばせた
ーーーーーー
山本「Aっー！どこにいるの？」
餅菓子屋さんを訪ねるも、その子はずっと前に此処を去っているらしい。
すれ違った可能性もあるので、忍術学園へと踵を返すことにした

山本「(いるといいのだけれど、、、)」

ーーーーー

忍術学園からもうすぐというところで、人の気配を察するそれも森の方から

すぐに駆けつけると、そこにいたのはAだった
それも涙を零して、眠っているではないか

私は彼女を抱きかかえると、気付いたのか目を開ける

『先生〜、、ごめんなじゃい』
ズビズビと泣き始めるA
彼女を抱っこしながら優しく宥めた。
そして元来た学園へと歩いていくのだった
ーーーー
翌日、何があったのか聞いてみると、、、

いつも通りの道で歩いていたら、痩せ細ったうり坊がいた為、餅菓子を分け与えていたらしい
そして、その奥の方から瓜坊のお母さんが怪我を負っていた為、処置をしたんだとか

奥まで進んだせいで道がわからなくなり、迷子になったそう
やれやれと私は我慢しきれなくなった笑いを零すのだった

私用に買ってきてくれた餅菓子はくのたまのみんなで、
美味しくいただきました笑
ーーー
Aサイド

シナ先生は地図の説明をわかりやすくしてくれた

山本「本当はお風呂に案内したいのだけれど、ごめんなさいね、ちょっとくのたまたちを抑えなきゃ行けなくって」

『大丈夫です、先生が入念に教えてくださったので、道はわかります』

私はシナ先生を見送る。

そして運んできて下さった夕餉を机に置いて、
ご飯を食べながら地図を見つめる

正直言うとまだ道あんまりわかんない、、、
ーーー
私は襖から出て廊下を歩いてゆく、みんなが取り乱さないように静かに・・・
、
、

『此処がこうなるから、こうなってって、、？今私いづこに？』

私は悩みに悩んだ。そして踵を返そうとした時だった

？？「A、そこで何をしているの？」

追憶→←彼女はお買い物をしたい

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