大人びた乙女 ページ26
Aサイド
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襖から差し込む夕日の茜色がいっそう濃くなるのを感じる
土井先生がここから居なくなった後、少し私は寝てしまっていたみたい
暫く無心で部屋を眺めまわしていた時、シナ先生の声音がそっと耳を突く
山本「あかりちゃん、いい?」
はい、と襖を開けると、そこには夕餉を手に持っている先生がいた
私は後退りして先生を中へと招く
『シナ先生ありがとうございます。わざわざ持ってきて下さって、、』
まっすぐ立ち上る湯気がシナ先生の姿を霞ませていた
冷めないようにと急いで来てくれた姿が思い浮かぶ
シナ先生の優しさに浸りながら、私は夕餉を受け取った
山本「本当は食堂に連れて行くはずだったのだけれど、
訳あってね。ごめんなさい」
かぶりを振る。そして私は感謝を兼ね備えた微笑みを浮かべる
『シナ先生、大丈夫です。本当に感謝でいっぱいです』
推測するからに、きっと天女の私が来たという噂が広まっている為、混乱を起こしたくないのだろう
私が食堂に足を運ばせれば、誰もが怖気付くだろうなと
諒解した
さりげない先生の気遣いに心から感謝する
正直、忍たま達の恐れて怯む表情を今見たくない
私は何気に臆病なのだ
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山本「今度は一緒に食堂いきましょうね、あとこれ渡さないと」
懐に手を突っ込んで、紙らしき物を取り出した
それを受け取ると、紙を広げて凝視する
『これは、地図?』
山本「ええ、そうよ。明日から仕事の手伝いが始まると聞いたの。仕事の手伝いの時に迷ったら大変だから」
貴方、予想だにしない事が起きたら慌てそうだもの
と笑みを浮かべて、くすっと笑った
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山本シナ先生サイド
私は彼女に地図を渡し、思い出に浸る
それは少し昔、Aに買い物を頼んだ時のこと
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美味しいと評判の餅菓子が食べたくなって、私は買いに行こうとした
するとひょこっと彼女が現れた
『先生、どこへお向かいになるのですか?』
私の外出用の小袖を見て悟ったのか
彼女はついて行きたそうに私を見つめてきた
山本「ふふ、餅菓子を食べにね。さあ着替えてらっしゃい」
彼女の顔一面に満悦らしい笑みが浮かぶ
そそくさと自室へ走り出す
子供らしい一面を見て安堵する、Aはくのいちでは
最年長であり、くのたまの顔でもあるのだ
その為、後輩がいる場などでは滅多に子供らしい言動を見せない
まだ彼女は12歳、甘えてもいい年頃だと言うのに、、
Aは誰よりも大人びていた。
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空白__。(元、ユカリ)(プロフ) - たんぽぽさん!またまたユカリです!ちょっと色々ありまして新しい垢を作りました!これからも応援してます! (11月15日 11時) (レス) @page47 id: 52a5948315 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽたん(プロフ) - ユカリのサブ垢さん» コメントありがとうございます!はい!!了解です!ユカリさんいつも応援してくれてありがとうございます!これからも更新頑張ります!!(*´꒳`*) (10月29日 18時) (レス) id: 8c7f582275 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリのサブ垢(プロフ) - たんぽぽさん!ユカリです!本垢の方のタブレットがぶっ壊れたのでこれからはこっちのサブ垢で応援させてもらいますね! (10月29日 18時) (レス) id: d43a354229 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - もちろん読みます!また続きを楽しみにしてます! (10月22日 17時) (レス) id: 99bef8e01a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽたん(プロフ) - ユカリさん» そうなんですよー!続編間近まで更新出来るとは夢にも思ってませんでした。これもユカリさん達の応援があったお陰です!本当に感謝です!!(*⁰▿⁰*)続編に入っても良ければ読んでって下さい!! (10月22日 1時) (レス) id: 8c7f582275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たんぽぽ | 作成日時:2023年7月9日 2時