私の居場所は忍術学園

心構えて ページ24

(土井先生がAちゃんと出会う少し前)
竹谷サイド
ーーーーーーー
不破「どうする、、？Aに話しかけてみる？」

俺たちは今、Aに話しかけるか否かを考えあぐねている
だが誰も雷蔵の問いには応答しない

何故Aがここにまた現れたのか、疑問が頭を突くが
、俺らはそんな事考える暇がなかった

もう逢えないと思っていた人が今すぐそこにいるのだ、俺たちは自責の念に駆られた。

彼女に早く面と向かって謝りたい
額を床に擦りつけてまで謝りたい

しかし彼女は俺の謝罪を受け入れてくれるだろうか
泣き出されたらどうすればいいのか
叫ばれたらどうすれば良いのか

俺は悩みに悩んだ
欲を言えばまたあの関係に戻りたい
でも、その関係に戻るのを拒絶されたりでもしたら
俺のこの感情をどこに向ければ良いのか
彼女に対する想いをどうすれば、、
こんな事考える資格はないと言うのに


なんて俺は欲張りで小心者なのだろうか
ーーー
尾浜サイド

久々知「話しかけに行こうよ、やっとまた会えたんだ」

尾浜「兵助、、、、」

兵助が少し間をあけてから言葉を発した
なんて勇敢なんだろうか俺は感心した

竹谷「ちょっと待て、俺たちはAと話す資格が今あるのか？」

鉢屋「そう言われれば、そうだな。
私たちは彼女にとってとんでもなく恐ろしい悪人だ」

八左衛門と三郎は乗り気では無さそうだ
どっちかといえば俺も正直Aに会わせる顔がない

雷蔵も俺たちの気持ちに共感したのか、静かに頷く


久々知「Aが、もう逢えるはずのないAがいるんだぞ、なんでっ、、」


兵助は悔しそうに俯く、歯を食いしばっていて、今にも涙の粒が垂れそうだった


次の瞬間、Aの自室から人の気配を感じた
そのため視線を移す


尾浜「土井先生だ、、兵助今回は諦めよう」


兵助の背中に手をやる
それを見て皆は心配になったのか、部屋で一緒にたわいもない話をしようと兵助を誘っていた



兵助はまだ下を向いていたが、話は聞いていたみたいだ
自室へと足を運ばせるのであった
ーーーーー
不破サイド


兵助たちの部屋につき、襖を開けようとした
次の瞬間誰かがいる気配が感じ取れる



鉢屋「学園長先生だ、敵ではない」



学級委員会に所属している三郎と勘右衛門は
すぐに学園長先生を感知したのか僕達に説明をした

、

、


学園長「さあ、入りたまえ5年生諸君、話をしよう」



ーーーー
声音から察するに、重要な話だろうと僕は心を構えた

過去を知れない彼女→←不甲斐ない自分

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す