私の居場所は忍術学園

頑張り屋な君 ページ22

Aサイド
ーー
今は土井先生と一対一でお話をしている
私は彼に尋ねた

『どのようなご用件で？』


土井「この学園の仕組みについて説明しろと学園長先生に言われたんだ。休んでいるというのに、すまないな」


眉根を八の字にして笑う先生。
どこか微笑ましい。見ていて、心が安らぐ


私は謎の安心感を心の中に押し込み
微笑み返した


『ありがとうございます、学園については無知なので助かります』


その方が皆んなの仲をすぐに直す事が出来ると、
笑みを浮かべて言った



土井「嗚呼、そうだな。きっとまた元通りになるさ」


先生からそう言われると嬉しくて、心が弾む
でも声色がどこか寂しげであった、

ーーー
土井先生サイド


土井「学園長先生、私には到底できません。
合わせる顔も、、」

私は下を向き、自分の袴を握りしめた

私は今、学園の説明役を学園長先生から頼まれている

Aがいるという事を聞いて、私がしでかしてしまった事を思い出す

嗚呼、なんで私は何の罪もない生徒を傷つけてしまったのだろう。私は自責の念に駆られた

学園長「半助、お主にしか任せられない
お願いだ」

学園長先生が何故私を選んだのか
すぐに予想がついた。

私は山本先生の急な出張で、彼女の授業を担当することがよくあった

くのいちたった1人の上級生

周りには一緒にテストで競争したり出来る友達が彼女には

いないと知っていた私は、彼女が勉強を怠っていると勝手に予測していた


しかし的外れだった
彼女は真摯に向き合って聞いてくれた
わからないところはしっかりと尋ねてきて、
すぐにこの子は将来有望だなと感じた


土井先生「であるから、こうなるんだ」


『、、、あってますか！？』
公式さえ教えれば、すらすらと解いていく彼女に感銘を受けてしまった
人一倍頑張り屋で、先生として本当に嬉しかったんだ
こんな楽しい毎日が続いていくよう密かに祈っていた

だが突然この幸せなひと時は、一瞬にして崩壊した

そうテンニョが来たのだ。彼女をーーしたテンニョ
私はテンニョに心を許している生徒らを見て、油断してしまった


その油断が、大事件に繋がるなんて思いもしなかった


ーー
Aの自室の廊下にて


学園長先生が頭まで下げてきた為、仕方なく折れることになった

土井「A、少しいいか？」

嗚呼、手汗が止まらない
忍者であるというのに動揺が隠せない

、

、

襖が静かに開く
私は彼女を見た瞬間涙が溢れそうになった


嗚呼、本当に懐かしいな

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